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将棋の話です。
17日の女流王位戦で甲斐女王が清水王位を下し、王位を初奪取。
これで2冠保持者となりました。
http://live.shogi.or.jp/joryu-oui/


最近の女流棋界を見てみると、長らく清水、中井の2強時代が続き、次の世代として現在30歳の石橋、矢内、千葉のいわゆる三羽ガラスがしのぎを削ってきました。


ところがこのところ、18歳の里見香奈倉敷藤花、女流名人を奪取し、一躍第一人者に躍り出ました。
女王、女流名人を保持してきた矢内が立て続けに失冠したのと対照的に、26歳の甲斐智美がタイトルを連取。
勢力図が大きく変化しています。


石橋はずっと「女流最強」と言われながら、タイトル戦で結果が出ていません。
PSAという新団体の代表理事に就任したこともあり、このまま埋没してしまうのではと懸念していますが、3人の30歳の巻き返しはあるんでしょうか?
(千葉はことし1年産休中)


男性棋界も少しずつ変化しているようです。
先に行われた王位戦の挑戦者決定戦で広瀬六段が羽生名人を下し、深浦王位への挑戦を決めました。
広瀬六段は弱冠23歳。
こんな大一番で一回り以上も下の当時五段に敗れる羽生名人は記憶にありません。


名人への挑戦権を争うA級順位戦でも、ことし昇級した久保2冠と渡辺竜王が初戦に勝ち、幸先のよいスタートを切っています。
久保2冠は34歳、渡辺竜王は26歳で早くも永世竜王の保持者です。


若手の進出をアラフォー羽生世代がどこまで食い止められるか。
ここ数年が大きな別れ目と言えそうです。