[時事]手に入れたモン勝ち

京都大、早稲田大、立教大、同志社大で、入試問題がインターネットの質問サイトに投稿されたそうです。
時間などから考えると、受験生が投稿した可能性が高いようで、受験時間内に回答があったということからして、入試結果へ大きく影響を与えることは間違いありません。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0E4E2E1938DE0E4E2E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2


はるか昔、バブル後の就職氷河期に中堅私立大の文学部を受験したぼくに言わせれば、日本において東京大、京都大の2校は別格です。
就職にしても、ぼくら手に職のない私大文学部生が次々と落とされたのは、採用枠が減ったから、つまり東大や京大の方々を採用したほかの空きが少なくなったということです。
高校の同級生の京大生は早々に博報堂への就職を決め、「でもおれ、広告業界って何するのか全然知らないんだよね」と言い放っていました。
ちょっと無理をしても京大生の肩書がほしい、という気持ちは非常によく理解できます。


しかし、入ってしまえば「勝ち」という状況で、不正が可能な環境があるというのは著しく不平等です。
携帯電話なんて格好のカンニングツールでしょう、特別な理由がない限り、持ち込みを許可する方がおかしいでしょう。



ここでふと思ったんですが、今回事案が発覚したのは質問サイトに投稿したからでしょう?
例えばこれが、友人への質問メールならばれなかったわけですよね。
例えばですよ、親しく優秀な先輩や塾の先生を巻き込めば、ばれることなくカンニングが可能なわけですよ。
というか、これまでにやったことがある人がいてもおかしくないんですよね。


京大クラス、出題を予想するのは無理なんで、カンニングはありえないなんて高をくくってはいませんでしたか?
大学サイドの猛省を促すとともに、カンニング者に友人がいないという残念な孤独が露呈されることを期待します。