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将棋7大タイトルの一つ王将戦で、久保棋王が羽生名人を破り、通算4勝2敗で王将位を奪取しました。
これで久保棋王は2冠。
羽生世代以降の棋士が複数冠を持つのは初めてです。
http://mainichi.jp/enta/shougi/news/20100318k0000m040046000c.html


ついにやってきました、世代交代の第一波です。
これまで羽生世代以降の棋士でタイトルを獲得したのは久保2冠と渡辺竜王の2人のみ。
そしてこの奪取で7つのタイトルは


羽生世代 4 (羽生 名人、王座、棋聖 深浦 王位)
それ以降 3 (久保 棋王、王将 渡辺 竜王

の構成となりました。



どっかの将棋に詳しい人のブログだったと思いますが、羽生世代が40歳代に突入し、久保2冠が30歳代の後半、渡辺竜王が20歳代後半になることしから5年間が大きな世代交代のうねりとなるのでは、と書いていました。
羽生3冠が7大タイトルを独占したのが1996年、25歳のとき。
羽生3冠は30歳代に入って将棋の棋力そのものは落ち、経験に裏打ちされた読みが実績を支えてきた、とか、そんな話をしていましたから、そのブログに書いてあることはもっともなことです。


ただ、羽生善治の活躍を見て将棋に関心を持った人は非常に多いと思います。
ぼくがそうですから。
そういう意味では一抹の寂しさもあります。



とはいえきょう3月19日、棋王戦5番勝負の第4局が行われています。
久保棋王は1勝2敗と後がありません。
ここで佐藤康光九段が棋王位を奪還するようなら…。
そんな時流に逆らった期待をしながら、今夜の結末を楽しみに待ちたいと思います。