[時事]期待感の裏返しのさらに裏返し

臨時国会が始まりましたが、政権交代となっても「国会の華」は相変わらずヤジのようです。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20091029/plt0910291207001-n2.htm



個人的にはヤジを聞く度に「子どものけんか」みたいで、とても国民の代表たる選良のやることではないと思っています。
そんな中に、自民党の閣僚経験者までも含まれていると思うと、いたたまれなくなってしまいます。


さて、きっこのブログhttp://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/10/post-99c1.html)でも先日、首相の所信表明中に飛んだヤジについて触れていました。
抜粋したいのは山々ですが、かいつまんでみると


首相が衆院選青森県に遊説に行った時、努力しても職に就けずに自殺してしまった息子さんを持つ女性が、首相と握手しながら苦しみを訴えた、という下りで、自民党サイドから、「そんなものどこにでもいるよ!」というヤジが飛んだ


そうです。


この場面を見てないのに触れるのはルール違反でしょうが、本当ならば、どれだけ頭の悪い国会議員が自民党にいるのか、という話になるわけです。



・仮にも人々から権力を与えられた者が、人の命をこのように軽く扱っている点
・これまで与党として、国のかじ取りを扱ってきた政党が、自ら招いた不景気を他人事のように考えている点
・さらにその失敗を自分たちの誤りと反省していない点


この3点だけでも、「自民党は変わる気がないんだ」と感じるのに十分な材料です。


谷垣総裁は、首相の所信表明にスタンディングオベーションする民主党若手議員をナチスのユーゲントに例えました。
ナチス」「ヒトラー」という言葉を使うことが悪いとは思いませんが、この場合、適切な言葉とはとても言えません。
発言が最も大切な政治家がこのような言葉の選択しかできないのであれば、それは資質が劣っていると言うことです。


民主党が政権を握ったのは、なにも民主党が優れているからではありません。
自民党への絶望感が投票結果になったのです。
そこには、「自民党には、4年間でまた政権を担当するに足る政党になってほしい」という期待感も少なからずあるはずです。


こんな政治家ばかりの政党だとしたら、4年後の結果も推して知るべしでしょうね。