[時事]建設業からの撤退

どっかの政治評論家が、「内閣にまとまりが感じられない」と言っていたのはぼくも同感で、前原、長妻、亀井各大臣のメディア露出をスタンドプレーと感じることが多くなりました。
それでも国民は鳩山政権に一定の評価を与えているのでしょう。
参院補選は民主党候補の2連勝となりました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091025-OYT1T00726.htm?from=main1
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091025-OYT1T00732.htm?from=top


それでも内閣に課題は山積のようです。
概算要求は95兆円、国債発行額も下手をすれば50兆円に上るようです。
予算の正常化が鳩山内閣の1つの使命だと思っていますが、自民党政権が長らくばらまいてきたツケは、国民に重くのしかかっているという感想で合っているのではないでしょうか?



さて、ぼくが暮らす県の話ですが、予定されていた国の合同庁舎新設が見送られ、私鉄の高架事業も国の予算が付く見込みがないと、県が事業廃止を提案しました。
個人的には至極まっとうな話です。


合同庁舎はその前段の話があって、10年ほど前に県と県都の市が一緒になって、JRの駅前を再開発したというところまで遡らねばなりません。
一市民の目では、まったく必要がない事業です。


地方都市は、多くがそうでしょうが車によって生活が成り立っています。
にもかかわらず、駅周辺で再開発を行ってもどれだけの効果があるというのでしょうか。
駅周辺の駐車場料金も1時間300円程度としゃれにならないくらいに高い。
合同庁舎予定地だけでなく、広い広い空き地がいまだに整備されていないのは、当たり前の話です。


これにどれだけの税金が投入されたのか、調べるのも面倒ですが、この税金があれば「福祉の充実」や「子育てへの助成」も簡単に成立しただけの金額ではあります。
そう使われなかったのはこの事業が大きな経済効果をもたらすという判断でしょう。
ですが、できれば施政者の皆さんに考えてもらいたいのです。


もう、大規模事業の時代ではないんじゃないですか?


どだい幾らか投資したところで、後が続かなくなっています。
土建業者が選挙の運動者として重宝されるのはなんとなく分かりますが、もう止めませんか、そんな選挙は。


住民の生活を脅かす八ツ場ダムとは少し話が違うかも知れませんが、今、政権交代によって、やっと機運が変わろうとしています。
今、国と地方合わせて1100兆円の借金があると言われます。
国民の預貯金総額は1500兆円。
どこかで予算の流れを止めなければ、後数年で貯金以上の借金を背負うことになります。


八ツ場ダムの地元住民に戦いを止めろとは言えませんが、「ムダ」な公共事業の象徴的存在として語られているのは明白です。
この戦いが今後の日本を占うことになります。


どうか、ぼくの子どもやまだ見ぬ孫たちが、借金で国がつぶれることを考えなくてすむ世の中に、今からしていきませんか。