[その他]天才的な前線と秀逸な中盤の勝利

サッカーで、実質上クラブチームの頂点を競う戦い、「ヨーロッパ・チャンピオンズリーグ」の決勝が27日行われ、スペインのバルセロナイングランドマンチェスターユナイテッドを下し、3期ぶりに頂点に立ちました。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20090528-00000007-kyodo_sp-spo.html


戦前、マンチェスターU有利の予想も出ていたそうですが、心情的に勝ってほしいチームが勝ったことに、すごく喜んでいます。
バルセロナを評する記事は、どれを見ても「華麗な攻撃」をうたい文句にしており、昨年のレアル・マドリードのように、守備的なチームが台頭する最近のサッカー界において、ある種特別視されていました。


試合冒頭、C・ロナウドを中心とするマンUの猛攻にさらされたバルサですが、エトオの初シュートが最初のゴールにつながる好展開。
歯車が狂ったマンUの攻撃は中盤と前線が分断され、体をなさなかったという感想でした。


手を使ってはいけないサッカーは野球と違い、ミスをすることが前提のスポーツです。
だからこそ、ボールを扱わない守備は、比較的精度を上げやすくなります。守備的なチームが勝ち上がれる素地はそこから生まれます。
そういう意味では、攻撃的なチームが頂点を極めることに大きな意義があるのではないでしょうか?


アタッカーを比較して、バルサマンUのクオリティーに大きな差異はありません。
ただ、中盤と前線のコネクションで、バルサマンUに勝っていました。



グアルディオラ監督が言うように、バルサほどの攻撃陣を持つにはバルサ並みの選手を保持する必要があります。
それは金銭的な問題で、どのチームでも実現できる物ではないかもしれません。
ただこの優勝が、華やかな攻撃を主流とするサッカー復活への序章となればすばらしいことだと思います。