[その他]ラノベと本格

まほろ駅前多田便利軒」を3カ月以上かけて読み上げ、久しぶりに本屋を訪れました。
ミステリーばやりは近年急に始まったわけでもなく、特に感慨もなくうろうろしていたのですが、気になるのは平積み作家の少なさです。
言い換えると、人気作家が非常に広大な面積を確保しているということでしょう。


その当代第一が東野圭吾であることは論を待ちません。
個人的に「探偵ガリレオ」はドラマ化する前に読んでいました。
デビュー作の「放課後」ではありきたりな作家だと思っていましたが、ライトなタッチで描くミステリーは、事件以外の部分を楽しめる希有な作家さんだと思います。


ぼくが中高生のころに全盛期だった作家と言えば、赤川次郎を思い出します。
よくよく考えると、殺人事件をラノベタッチで次々繰り出して、そのどれもが数十万部を売り上げるという人気ぶりでした。


両者を比較すると、作品としてのレベルは大きく上がっているように思います。
つまりは読者のレベルが上がったということでしょうか?


それでもライトなタッチに共通点があります。
本格派の作家さんたち(もちろん大沢在昌石田衣良のことではありません)は、どこに活路を見いだし、ファンに取り込もうとしているのでしょうか。
とか考えながら、「名探偵の掟」にそっと手を伸ばすのでした。



ちなみに三浦しをん、絶対BL好きだろ?