「その他」将棋タイトルウオッチャーなら言わずばなるまい

やっぱりというか、とうとうというか、将棋の羽生善治4冠が竜王戦挑戦者決定戦を征し、第21期の挑戦者に名乗りを上げました。
これは一大事です。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080912-OYT1T00891.htm



何が一大事かって、将棋に興味がなければまったくどうでもいいことなんでしょうが、今期終了後、初の永世竜王誕生が確定しました。
永世竜王の資格は
1 連続5期
2 通算7期
獲得のいずれか。
で、渡辺明竜王が連続4期保持中、羽生4冠が通算6期獲得済みと、いずれもリーチがかかっています。
竜王戦は前身の十段戦から発展改組してまだ21年ですから、当然永世称号を持つ人はまだいません。
しかも、羽生4冠は現存する7タイトルのうち6つで永世(名誉)称号を持っていますから、永世7冠にもリーチです。


7タイトルの中でも竜王と名人は格が高く、序列がともに1位。
賛否はありましょうが、羽生名人が挑戦することで、現在のトップ棋士決定戦の様相を呈しています。
しかも40歳手前の現役最強世代を「羽生世代」と呼ぶように、ここ10年、将棋界を実質的にリードしてきた羽生と、「羽生以降」の代表格・24歳の若き渡辺竜王のタイトル戦は、世代の激突でもあります。



もちろん羽生4冠と渡辺竜王では通算タイトル数に大きな開きがありますし、渡辺竜王名人戦順位戦B1組所属と、少なくとも1年は名人に挑戦することもできません。
ここで渡辺竜王が勝ったとしても、まだ「羽生強し」の評価はぬぐえません。
なんせ月に1回公式戦があるかないかという棋士が多い中、羽生4冠はここんとこほぼ2、3日に1回の割合で公式戦に臨んでいますからね。
17日にも王座防衛戦第2局がありますし。


ただ、渡辺竜王も10月のタイトル戦に向けて気合いは十分の様子。
http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/6bc5098a09bc6b451aca7a8c101302e5
ぜひとも第7局までもつれ込む熱戦を繰り広げて欲しい物です。


もちろん羽生びいきのぼくは4−3で羽生勝利、が望ましいのですが。