[映画]20世紀少年
自慢じゃないですが「MASTERキートン」以降の浦沢作品を通しで読んだことはありません。
20世紀は読みましたが、筋をぜんぜん覚えていません。
あらすじを簡単に
ロックスターを挫折、実家の酒屋をコンビニに改装してうらぶれた店長となったケンヂ。
お得意先の失踪、同級生ドンキーの死とケンヂの身近で相次ぐ事件の裏側に、「ともだち」と呼ばれる教祖を頂く謎の教団の存在が見え隠れする。
世界を襲う謎の病原菌に始まる人類滅亡計画。
謎の教団が仕掛けるその計画は、かつてケンヂが子どものころ、秘密の基地で仲間たちと空想しあった「よげんの書」と同じ内容だった。
原作を先に読んでしまうと映画は面白くない、という持論を胸に映画館に出かけたわけですが、思いのほかでした。
「ライラの冒険」のときに、「後の謎は以下次号」のやり方をメタメタにこき下ろしたのですが、筋を知ってしまっているためか、あるいは3部作だと思って身に出かけたためか、それほど気になりませんでした。
終幕の中途半端さはさすがに気にはなりましたが。
ただ盛り上がりもいまいち。
良くも悪くも原作のリライトで、それ以下ではあってもそれ以上にはなっていません。
大作過ぎて堤監督がおびえたんでしょうか?
この作品の秀逸なところはキャストにあり、びっくりするくらい文句がありません。
特に常盤貴子が最高。
同級生のはずなのに、明らかに周囲より若さを醸し出しているのはご愛嬌、大俳優人の中にあって、途中から光って見えました。
ともかくマンガファンとして最後まで力を入れず、淡々と撮り通してほしい作品です。
良し悪しは最後でいいでしょう。
金額で評価すると (標準 ¥1500)
¥1500
です。
次回、次々回を見て、最後で判断します。