[映画]幻影師アイゼンハイム

エドワード・ノートンが一時期、俳優の前職の都合で日本(大阪)に滞在していたと聞いてから、異様な親近感を覚えています。
ハリウッド俳優らしくないってことの裏返しかもしれませんが。



あらすじを簡単に
19世紀末のウィーンでは、大がかりな「奇術」が流行していた。
中でも人気を誇ったのが「幻影師」と呼ばれるアイゼンハイム。
ある日アイゼンハイムは、舞台で一人の女性に出会う。
幼なじみで淡い恋心を抱き合った彼女ソフィは、今では皇太子の婚約者になっていた。
2人はかつての思いを再燃させていくが、ほどなく彼女は皇太子邸で謎の死を遂げた。
民衆は皇太子を疑い始める中、アイゼンハイムはソフィをよみがえらせるという前代未聞のイリュージョンを行うのだった。



ちゃんと「謎解き」だと知らずに足を運んだからか、結末にただただ唖然としてしまいました。
いいも悪いも、何とも言えない気分になりました。


確かに謎解きとしてはいろんなフェイクを数多く仕掛け、フェイクの間に本ネタを仕込むしっかりとした作りになっています。
それは何となく感じることができたのですが、ストーリー展開重視で見ていたぼくは、ラスト数分でやってくる謎解きを「唐突」に感じました。
いろんなものが吹き飛んだような気がします。


そしてただのメロドラマだと思ってみていると、明らかにつまんないんですよね、ありもので。
ハプスブルグ末期の皇室を舞台にしたという設定からして大仰すぎるんですもの。
これが作品のメーンテーマなら「ノートン、しっかりして」ってことになるんで、その点ではよかったのですが。


最終的にひっくり返すための意図された退屈さと大仰さと見ることもできるでしょう。
好意的に見れば、ですが。
9割まで「そう」と知らずに見てしまうと、残念ながら最後のどんでん返しが十分に楽しめません。
予習は必要でしょう。



金額で評価すると   (標準 ¥1500)



¥1250


ですか。



ミステリーとしてのできは、「ユージュアル・サスペクツ」より落ちることも付け加えておきましょうか。



公式サイト
http://www.geneishi.jp/index.html