[映画]エンジェル

角度によって美人にもそうでなくも見える俳優ロモーラ・ガライ


あらすじを簡単に
20世紀初頭のイギリスの田舎町に住むエンジェル・デボラは、上流階級に強烈な憧れを持っていた。
その執着心を小説に書き付けることで作家デビューをはたし、金と名誉、上流階級出身の夫を得る。
若くして夢をすべて叶えたエンジェルだったが、戦争が彼女から多くのものを奪い、見えていなかった事実が彼女の前にやってくる。


自己中心的で自己陶酔型の一人の女性。
驚くことにその人生の「幅」が、必ずどこかでぼくの人生にもひっかかります。
時に反面教師としても。
だから反発もするし共感もする。
物語の筋はありきたりかもしれませんが、とにかく1本の映画を見た気にさせてくれます。


戦争を彼女の人生の転機を象徴するギミックに落とし込んでいるのもおもしろいと思いました。
多分、別の転機でも良かったのでしょうが、あえて分かりやすいものを持ってくる。
戦争戦争と、何事も戦争のせいにしておけば観客が納得するだろう、という最近の映画に見られがちな安易さがないところに、脚本家の手腕を見ました。
ひょっとして深読みしすぎかもしれませんが。


ぼく好みの物語ではないのですが、映画としての完成度が高いため、最後まで楽しめました。



金額で評価すれば(標準 ¥1500)


¥1800


です。


俳優一人で人生を描ききると、ぼくにはどうしても若いときと老後との年齢差が分かりづらく、残念でした。



公式サイト
http://angel-movie.jp/