[映画]クワイエットルームにようこそ

恋の門」、そういやまだ見てねえ。


あらすじを簡単に
28歳のライター明日香。
忙しい毎日に病む精神を睡眠薬で黙らせながら格闘していたが、突然記憶が蒸発。
目が覚めると、「クワイエットルーム」と呼ばれる女子だけの閉鎖病棟内にある部屋の中で、拘束具の上。
つまりは精神病院な訳だが、拒食症に過食症、そこに巣くう人々は一筋縄ではいかないオカシナ人々だった。


クワイエットルームとはうまいことを考えたもんだと感心しました。
生活空間と切り離された、「CUBE」ように無機質で、虚実がないまぜになった空間を作り出したことで、そこで起こる話は本当なのかウソなのか、それすら混濁させるストーリー。


ある真実は一つの新しい事実によって簡単にひっくり返される。
異常と正常には、それほどはっきりした境界線はない。
そして人間は自分がそうあってほしいと思うモノだけを記憶する。
なかなかにシュール、そしてぼく自身に跳ね返ってくる内容でした。



ただし、虚が少なくて、結局現実に寄り添った展開だったのはちょっと残念でした。



それにしても内田有紀はどんなに病的にやせていても美しい。
もっとスクリーンで見たい俳優さんです。
ほかの松尾スズキだからこその無駄に豪華なキャスティングに見るべきモノは余りありません。
適材適所、というか、ま、金があって冒険しなければこうなるんだろうな、という感じ。
りょうと大竹しのぶが配置転換してみたら、作品の感じが変わったかも知れませんが。



金額で評価すると(標準¥1500として)



¥2250



です。


期待以上に面白かったです。
ただ、せっかく蒼井優妻夫木聡まで使ったのに…、と思うのは欲張りすぎなんでしょうね。


公式サイトhttp://www.quietroom-movie.com/