[映画]マリと子犬の物語

久しぶりに試写会に行ってきましたのでご報告。


あらすじを簡単に
山古志村で暮らす母親と死に別れた兄妹の元にやってきた柴犬マリ。
父、祖父とともに過ごす幸せな生活の中、マリは3匹の子犬の母親となる。
そんな家族を2004年、「新潟県中越地震」が襲う。
がれきの下敷きになった妹と祖父。
自衛隊員を呼んできたのはマリだったが、人命優先の災害時、マリたちは山古志村に置き去りにされてしまう。
避難所生活の中で兄妹に日々のしかかる無念さ。
そしてマリたちは「陸の孤島」で生きていけるのか…
実話を元に構築した感動ストーリー。


子どもと動物、ヒットの2大要素と言われるものですが、これが頻繁に使われないのは、製作者が「無能」のそしりを受けるからだと思っていました。
それがどうでしょう、この映画。
どの場面にもふんだんに登場。
お涙ちょうだいぶりといったら、こちらが恥ずかしくなるくらいです。


それでもマリと別れ別れになる前半まではいいんです。
子を持つ親であれば「必涙」です。
なんといっても妹・彩役の子役がやたらとうまい。
きれいな顔立ちではないのですが、それがまた田舎娘の風体で実にすばらしい。


ところが後半です。
マリを何とかして避難所に連れてこようとするのですが、家族が必死になるのはまだ分かります。
命の恩人ですものね。
でも全体として、この大災害時、犬のことにこれほどかかずらっていていいのでしょうか?
ぼくは犬を飼ったこともないし避難所生活を経験したこともないのですが、


きっともっと優先するものはあるはずです。


それがクライマックスで犬のことで大喜びする村民たち。
これ、被災者をバカにしていませんか?




金額で評価するなら(標準を¥1500として)


¥900


ですか。



子役の演技、以上。
って感じですか。
ま、船越英一郎に松本明子、宇津井健という数字が取れなさそうな出演者ラインナップは、見上げた根性だなとは思いました。