[映画]パーフェクトストレンジャー

大物を使ったミステリー、ヤバイ匂いがプンプンしますね。


あらすじを簡単に
新聞記者ロウィーナの幼なじみが変死。
最も怪しい容疑者は、幼なじみが死の直前に関係を持った大手広告代理店の社長ハリソン・ヒルだった。
2人を結びつける手がかりはヒルから出されたe−メール。
ロウィーナは広告代理店に派遣社員として潜入。
近づけば近づくほどヒルの容疑が濃くなっていくのだが…



以下、ネタバレ



あおり文句は「ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない−」。
この時点で犯人ブルース・ウイリスの線は消え。
というか、物語の陽動のためだけにウイリス出すのは明らかにやりすぎ。


ぼくは推理小説でも、誰が犯人かを推理することはほとんどないのですが、この映画ほど「誰が犯人でもええわ」と思ったことはありません。
犯人捜しは閉ざされた空間、限られた容疑者の中で行われるのが醍醐味。
初手から最強の容疑者が消えている時点で、容疑者はもう2、3人に絞られます。
またその絞られた中に、真犯人がいるんだ、結局。


確かに残り7分11秒になって、初めて真犯人が分かりましたが、そのときの心境は
「えっ、こいつだったのか!!!」
ではなく、
「あっ、そうなん」
でした。
なんだかミステリーを作るためにミステリーをやっているのが丸わかりで、ひとつの物語として考えると、何のために2時間もこの話を続けたのか、無意味に過ぎます。


唯一の救いはハル・ベリーの別嬪度合い。
これがなきゃ、最後まではとうてい見られませんでした。



金額で評価するなら(標準¥1500として)



¥550



ですね。



「ユージュアルサスペクツ」や「L.A.コンフィデンシャル」を期待したヤツはどいつだい?


あたしだよっ!



公式HP
http://www.movies.co.jp/perfectstranger/