[時事]アベさん、そろそろおいとましましょう

きょうの朝刊を見ていると、日本世論調査会の調べで、「参院選の争点」という質問に、「社会保障」を上げる人が75%いたといいます。
共同通信の配信記事にははっきりと


年金選挙


の文字が踊っていました。
こんな馬鹿な話はないわけで、参院選が終われば憲法改革の話や最低賃金の話、選挙前にお茶を濁して先送りになった法案が山ほどあるわけです。
もちろん「年金」が争点の一つというのは分かります。
ぼくの2つ上の先輩が、学生時代に支払った年金と、会社で支払った年金が統合されていなかったという話を聞きましたし、年金がぼくら30歳前後の人間に関係がない話だ、というつもりもありません。


でも、選挙で争点を絞ることって果たして正しいことなのでしょうか?
郵政選挙で大勝した小泉内閣がぼくらに何をしてくれたか思い出す必要があります。


はっきり言って今のアベ内閣を誕生させたのは、衆院で与党が圧倒的多数を保持していることに起因しているわけで、いわば郵政選挙がアベ首相をつくったわけです。


そのアベが何をしているかといえば、憲法改悪の手続きに着手し、教基法を改悪し、任免権限の追求を恐れ大臣を1人殺し、何人かを辞任させ、しかも「5000万件の不明年金は1年で再調査をします」という大嘘を付いているわけです。
(参照「週刊!木村剛http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/5000_c3cc.html
ぼくら国民の関心が年金問題にあるということは事実でしょうが、だからといって選挙を「年金選挙」とうたってしまうマスコミの見識は浅はかです。
彼らは自分たちが記事を書くことで、世論にどれだけの影響を及ぼすのか、考えているのでしょうか?


アベ内閣発足前後、ここまでひどくなることを予見していた人はたくさんいます。
このブログからアンテナを張っている「きっこのブログ」は、読んでいて痛快ですらあります。
この内憂を打破しようと、サミットに意気揚々と出かけ、引き出したのが
「2050年までに温室効果ガスの排出量を少なくとも半減することを


真剣に検討


する」
というなんのこっちゃ分からない回答。
アメリカはアベさんがかわいそうになったんでしょうかね。
メンツだけは守ってあげて、実質前進なしですよね。


どだい内憂から目を逸らすため外交で成果を上げようとするのは、ヒットラーの手法です。
もっと地に足がついたやり方を考えてください。


もちろんそんなことが考えられるまっとうな政治家なら、ここまで支持率は落ちなかったでしょうけれどね。
参院選の結果如何によらず、アベさんのような首相を上に据えておけるほど、日本の国力は豊かではありません。
そろそろお引き取り願えませんでしょうか?