パッチギ! LOVE&PEACE

前作の大ヒットを受けた第2弾は、「笑いと涙の極上エンタテインメント!」だそうです。


あらすじを簡単に
舞台は前作から6年後の1974年、アンソン一家は息子チャンスの治療のため、京都から東京へ居を移していた。
チャンスの病名は難病「筋ジストロフィー」。
治療するにしても大金が必要で、アンソンは偶然出会った元国鉄職員・佐藤と危ない仕事に手を染める。
キョンジャはチャンスの治療費のため、また狭い「在日」の枠を飛び出したいと芸能界入り。
それぞれが生きるため、生き残るためギリギリの選択をするのだが、果たして「LOVE&PEACE」にたどり着けるのか?


前作はDVD鑑賞。
「そこそこ」の評価だったのは画面が小さいせいかと思い映画館に。
評価は「微妙」。


アンソン、キョンジャ、佐藤、そしてアンソンの父親。
それぞれの登場人物は丹念に描かれていて、縄をなうように交錯してストーリーを構成していて、「うまい」と思いました。
アンソン、キョンジャともにキャストが変わっていても全然気になりませんでしたし、続編ではありますが、前作を見たことがなくても大丈夫ですね。


でも、笑えないし泣けないし。
極上エンタメとは異質のモノだというのが感想。


泣かせるように作っていることに違和感を感じるのでしょうか?
在日、二次対戦、重病、芸能人の苦悩。
泣きのキーワードがふんだんに盛り込まれているのが逆に鼻につきます。


そしていくらなんでもキョンジャの舞台あいさつはやりすぎ。
スクリーンのこっちから途中で止めたくなりました。


というかこの作品、痛快、愉快を期待される井筒和幸が撮る必要があったんでしょうか?
もしこの題材で李相日監督なら、と思うと残念でなりません。


あと、なんでだろう、西島秀俊はいつもこんな使われ方していいんだろうか?
予告編しか見てないけど、「みどりちゃん」もそうだったし、冬吾さんはどこへ?


金額で評価するなら(標準¥1500として)


¥1000


ですか。


悪い作品ではないのですが、期待の割に凡作です。
でも見るなら劇場がおすすめ。
対戦時のシーンは一見の価値あり。


公式サイト
http://www.pacchigi.jp/loveandpeace/