[その他]朝の楽しみ

大概毎朝、何らかのテレビがかかっています。
もちろんお母さんの朝食準備を邪魔しないようにというちっちゃい子対策なわけで、基本的にはNHK教育と買ってきたDVD。


NHK教育は、もう語り尽くされた感はありますが、完全に子どもの親向けに番組を作っていますよね。
先日発表された「日本のメディア芸術100選」のエンターテインメント部門で、ピタゴラスイッチが2位に選ばれたことでも分かりますけど。


CG処理で顔だけになった的場浩司が、リズムに合わせて頭を降りながら、メンチの切り方を教えてくれる「まとば君」なんて、初めて見たとき腹が痛すぎてその場を動けませんでしたもの。
娘がその場を離れたがって手を引いているにもかかわらず。


「ワニばれえ」は親子3人の共通言語ですが。


はいだしょうこの描いた極悪スプー(おかあさんといっしょ)がネットを騒がせたり、卒業したはずのひろみちお兄さんが番組持ってたり、日焼けした段田安則(のようなタレント)が全身タイツでストレッチしたり、柳家花禄が披露する子ネタを笑い声の大きさで審査したり、市川染五郎にかぶき踊りを踊らせたり……


子どもが見る番組じゃないんじゃないのかな…
NHKはこれを放送して喜ぶような子どもは、将来どんな大人になるか、考えたことはあるんだろうか?


それにしても見事なのが朝のテレビ小説。
ちゅらさん」をピークに、その後、視聴率的に低迷が続いていたようです。
個人的には「てるてる家族」や「風のハルカ」のようなスマッシュ作品がたくさんあったんですけどね。


前作「純情きらり」で久しぶりに戦前戦後ものをやって、路線変更を狙ったかと思えば、今作「芋たこなんきん」では藤山直美を史上最年長のヒロインに。
某藤沢さんとか、海千山千の女優ではなく、存在感抜群の喜劇女優を主演に吸えたことで、視聴者の安心感を得たためか、初回視聴率も久しぶりに20%台に乗ったそうです。


しかし、純粋にこの作品おもろいです。
舞台地大阪らしい掛け合い、田辺聖子らしくなくどっしりした藤山さんのアドリブともつかぬセリフ回し、かもかのおっちゃん国村隼の2の線に行けないからこそ渋いヒーローぶり、夢の遊眠社出身上杉祥三も久しぶりにテレビで見られました。
このままいけば、視聴率25%超えるんじゃないでしょうか?


ただ、この作品の成功を、テレビ界は手放しでは喜べません。
もしこれで高視聴率を得るとしたら、テレビも新聞と同じように、メーン視聴者は40歳代以上の人たちになった、ということに、否が応でも気づかねばならないからです。


痛し痒し。