[時事]マンガ「皇室入門」を読んで

どうも、社会派ブログ「お父さんは心配性」です。
クスリとも笑えないのは分かりますが、これからは肩の力を抜いてリラックスして読んでください。


マンガで「皇室入門」ができるなんてなんてお得な! と思って、コンビニで立ち読みしました。
お得なら買えよ、という突っ込みは止めてください。
帯に「これで男系皇統にこだわる理由が分かる」とかなんとか、そんな感じのことが書いているのに心を捕まれました。


ぼくは万世一系問題で、男系皇統にこだわる理由が分からない、と書いてきましたが、ものすごく重大かつ納得できる理由を教えてくれるのなら、考え方を改めてもいいと思っています。
このマンガは、ぼくに転向のチャンスを与えてくれるかも、という淡い期待がありました。


結果


結局


女系皇統がいけない理由、


男系でなければならない理由は


まったく


ええ、まったく分かりませんでした。




本の中で、論拠として上げていたこと。
1 これまで女系天皇が一度として存在していなかったこと
2 女性天皇が誕生して、もし結婚相手が純粋な日本人じゃなければ、日本の伝統が外国によって犯されてしまうこと
でしょうか。
若干ぼくが斜めから読んでしまっているところはあると思いますが、大体こんなもんでしょう。


いわく、言っている意味がわからん!!


1は論外として、2についてですが、これは皇室について、人により認識に違いがあることが問題になっているのだと思います。
皇室が人々から無条件に尊崇される理由の一つは、世界でも最も長く続く家系であるということだと思います。
その皇室が、他家から夫を迎えることで、他家の「血」が支配するという危惧を抱いているのでしょう。


もちろん「血」の崇拝を否定するものではありません、ぼくも日本人ですから。
でも、それを最も重要なもの、とするなら、一夫一妻制で天皇家を維持するということはすべきではありませんし、むしろ不可能です。


ぼくの天皇の捉え方は「第一市民」的な考えで、存在することにこそ意義があると思っています。
極論、国民が納得できる方なら誰でもいいわけです。
もちろん現天皇家の血筋の方、というのが最も納得できる方、ではあります。
弓削道鏡もちらりと出現していましたが、それを含めても男系じゃないといけない理由が見えません。


古来、女性が天皇となってからは結婚しなかったという慣例を引っ張り出して、「内親王の未来を、そのようなことで縛ってしまっていいのか」というコメントもありましたが、それこそ「よけいなお世話」というものです。
即位する前に結婚すればいい話だし、慣例はあくまで慣例で、違反ではありません。
即位してから結婚すればいい。
それに、男子なら「未来を縛っていい」ということを言いたいんでしょうか?
理解できません。


せっかくマンガでこんな大きなテーマを扱い、分厚い本に仕上げたのですから、もっと誰にでも理解できるよう、論理を整理して、結論を明確にして、出直して欲しいものです。