[時事]公務員と民間人

先日昔の仲間と酒を飲みました。
で、友人ちに泊めてもらうために一緒に帰ってきたときの話です。
彼とは昔からとりとめもない話をずっとしてしまい、特に結論を出すわけではないのですが、立場が全く変わった大学卒業以来、とても新鮮な見方を提供してくれるのでためになります。


彼は現在公務員です。
ぼくは現在民間企業人です。


彼は、「お役所も今頑張っている。内容を知ろうともしないで、外から見てダメだダメだと言うばかりなのは正しいように思えない」と言います。
例えば人件費にしても、一昔前に比べてだいぶ削減している。
公共事業にしても必要なものはしなければならないのに、すべてが悪いように言われる。
さらに、福祉は基本的に赤字で、でもこれを削るとなんのために役所が存在しているか分からない。
というこです。


彼の言うことは、正しい部分がたくさんあって、基本的に新聞報道などで見かける役所の汚点一つを取って、ダメだダメだと言うことは間違っています。
今「お役所」にいる人たちは、基本的にバカな人ではありません、競争率高いですしね。
だから、外から眺めてただ批判することは多分意味がないことなんだと思います。


その上で、お役人にはあえて聞かせていただきたい。
現在日本の借金は600兆円あると言うことです。
この借金をそのままにしていては、多分近い将来日本は「破産」するでしょう。
では、その近い将来、これをどうにかする方法をお考えですか、と。


いま、お役所も昔のつけを背負わされ、大変だと思います。
ただ、そのつけ自体、お役所が作った物ですよね。
公債、国債を発行するのはお役所ですもの。
なぜ「背負わされた」と思うかと言えば、結局首長が選挙で交代するからにほかなりません。
新しい首長が誕生したら、新しい会社になったような感覚を持っているからです。
でも、借金は新首長になったからって消えませんよね。


ということで、借金を返す方法を考えて欲しいのです。
どんなによい施策を立てようが、個人的には余り意味がありません。
借金してまで何かをするってことは、一般家庭に置いては「分不相応」と言われますよね。
基本的には収入と支出がチャラというのが望ましいんだと思います。


「改善」というのは昔に比べた話で、今必要なのは努力の後ではなく「結果」です。
昔、うちの県で昭和30〜40年代に知事をやっていた人は、5000億円の黒字を作って次の知事にバトンを渡したそうです。
同じ県で、高度経済成長期に任期を務めた次の知事が役を終えたところ、県には5000億円の赤字が残ったと言うことです。
差し引き1兆円。
県がうまく機能していれば、と考えると、借金を作った知事を選んでしまった県に生まれて残念、としか言いようがありません