[小説]読書感想文についてのぼくなりの回答

リアルさんそしてくりこさん、コメントありがとうございます。
山田悠介作「リアル鬼ごっこ」についてご意見をいただきました。
だいぶこき下ろしてしまっているので、こんな意見をブログに書き込むことは正しいことなのか、ということについて少し考えてみました。


個人的な意見なんで、違うと思ったら違うと指摘していただければうれしいんですが、公に出版した以上、批評の対象にされるのは当然です。
面白いか面白ないかは作品の力。
この作品がぼくに面白ないと思わせたのは事実です。
批判を書き込むことに対して、ぼくは失礼なことをしたとは思っていません。
作者の山田さんの知り合いでもないですし、知り合いならなおさら良い悪いを率直に指摘します。
読んだまんまのぼくの感想文ですから。


せっかく書いたから、とおっしゃいます。
しかし、それなら作家を志望するすべての人の作品について同じように買って上げられるか、読者となってあげられるか、というとぼくは到底無理です。
あまたある本の中から一冊を手にすることで、お金と時間を使っているわけで、ぼくの意見に興味を持っていただいた人には、その価値があるとメッセージを発信することができる作品ではありませんでした。


もちろん山田さんは他にもたくさんの作品を出版されていますし、その中にはとても素晴らしい作品があるかもしれません。
山田さんがダメな作家だということではまったくありません。


小説と同じように、ブログもあまたあり、その中から取捨選択ができるようになっています。
このブログの存在意義は、と考えたとき、さまざまな対象物に「ぼく」というフィルターをかけて紹介することだと思っています。
ですからぼくが見たものの中から、面白いものだけを選んで紹介しようとも思っていません。
ぼくのフィルターをかけた書き込みから、共感、反発、いずれにしても、何かを見出していただけるのなら、これに勝る幸せはありません。
そういう意味ではお二方のコメントは、書き込んでいただいただけでありがたいものだと思っています。


さて、言い訳が長くなりすぎました。
この書き込みで理解していただくのは難しいかもしれません。
あらためてスタンスの表明でした。