新聞協会調査へのつっこみ


ある日の新聞記事です。
見出しは「92%が『新聞読む』」。
日本新聞協会が15〜69歳の全国の男女6000人を対象に実施したアンケート調査結果が上記の見出し。
回答は57.4%。
一週間のうち朝刊に接する平均日数が5.6日。
各メディアの印象評価では「社会への影響力がある」、「地域や地元のことがよく分かる」などの項目でトップ。
ネット利用が前回調査より3%増え6割超に。
協会としてのコメントは「新聞とテレビは依然としてマスメディアの中心的存在」。


う〜ん、情報操作があるとまでは言いませんが、まず、回答57%の年代別内訳がほしいところですね。
これが全年代が平均的に57%であるのと、上の年代から57%(多分69歳から40歳くらいまでで、30代以下はカット)というのでは評価がガラッと変わりますよね。
前者なら個人的には「新聞の底力はすごい」ということになります。
ネットの影響力というのは、感触でしかありませんが、下の世代に強いものですから。


さらに朝刊に「接触」って、どこまでさしたら「接触」なんでしょうか?
まさか、家のお手伝いでポストから食卓まで新聞を運ぶことを、接触とは言いませんよね?


ネットの利用が6割を超え、いまだ「マスメディアの中心的存在」というコメントはどうなんでしょう?
逆説的に、高年代層にも「6割」のネットユーザーがいるということでしょ、危機感ありますか?


何とでも解釈のできるような調査結果を並べても、結局新聞の総発行部数は減ってるんですよ。
そのことを記事にする勇気もなく、都合のいいことばかり並べても「新聞てすごいんだ」って評価にはつながりませんよ。
ネットはネットで認めて、早く対策打ち出したらどうですか。