W杯が盛り上がらない

2002年と違って、個人的に全く盛り上がっていませんサッカーW杯。
もちろん一生に一度あるかないかのホームW杯じゃないというのもあるのでしょうが、それだけじゃないんでしょう。


理由の1つ目は、日本代表に対する諦め観でしょう。
FIFAランキングが20位を上回っているか知りませんが、ぶっちゃけ日本の実力は出場32カ国中30位台だと思っています。
実際、サッカーをぼくよりよく知っている方は「そうじゃない」と言うかもしれませんが、ぼくの周囲は「グループリーグ突破は無理」が共通認識です。


オーストラリア:ドイツと引き分けるよりも、オランダと引き分ける方が難しいと思うし、世界最強クラスのオランダ攻撃陣を1点で抑えることができるのもすごいと思うんですよね
クロアチア:監督の息子をここまで来たら使わざるを得ないのに、調子を落としているのが日本にとって若干有利なポイントですが、それでも優勝候補の一角アルゼンチンを破ったことは純粋にすごいと思うんですよね
そして最強ブラジル。


どうひいき目に見ても1分け2敗、3敗もあり得ます。
もちろん02大会では最強フランスがグループリーグで破れましたし、サッカーは試合が終わってみないと分かりません。
でも、悲観的になるに十分な材料がそろっています。


2つ目、W杯の価値の低下です。
というか、W杯勝者より多分強いチームがこの世にあることを知ってしまいました。
チャンピョンズリーグ勝者です。
日本のように代表最強という国は少ないわけで、日ごろからチームでプレイできるクラブチームの方があらゆる面で優位です。
もちろんクラブチームと国の代表とはまったく違った視点で見なければならないし、見ることもできます。
ただW杯を選手の品評会だという人もいます。
結局給料をくれるクラブに対してPRしていると思えば、結局「末」が代表、「本」がクラブかなという気がします。


3つ目にして最大の萎えポイントはマスコミの報道体制です。
特にテレビ局。
数字が確実に見込めるコンテンツだかは知りませんが、プッシュの仕方が目に余る。
実はマスコミも日本代表がグループリーグを突破しないだろうと思っているのに、あおるあおる。
古館伊知郎チルドレンが選手に中途半端なニックネームを付ける実況も気持ちが悪い(もちろん古館さんが悪いわけではない)。


と言うわけで、ここ1週間に限ってもドン引きです、ぼくは。


ワイドショーや週刊誌はともかくとして、テレビも新聞も大きい物を大きく見せようとして、実は虚構を作り出している嫌いがあります。
メディアスクラムとして問題になっていますが、秋田の少年殺人しかり、オウムのサリン事件(長野)、奈良の毒物カレー事件しかりです。
もっとシンプルに報道しましょうよ。
すごい素材は、見たまま伝えれば誰が見たってすごいと思うんですから。