[時事]民主党への期待

とにもかくにも民主党代表が小沢一郎さんに決まってよかったと思っています。
新聞報道によると、自民党のだれかが「小沢も菅も古いイメージがある」ということを言っていましたが、まったく的外れです。


菅さんは確かに古いかもしれません。
それは民主党代表を何回も務めながら、結局形にできなかった(例えば議席大増、政権交代など)人だからです。
小沢さんは違います。
新進党を率いて一度は政権をとりました。
自由党では自民党と連合するなど、無節操なところも見せましたが、結局最大野党の代表に納まるなど、結果がついてきているイメージがあります。


ぼくをはじめ、小泉首相との党首討論が楽しみで仕方ない人は多いと思います。


小沢さんは長く自民党にいた人ですし、政策本も出しているようです。
政策に大きなぶれが生じることもないでしょうから、与党との議論にも強いと思います。


反対に、色々な思想の寄り合い所帯である民主党内部から反発が起きる可能性は十分にあります。
小沢さんを押した民主党議員120人弱は、結局「選挙に勝てるのは菅より小沢だ」と踏んだのでしょうから、選挙で結果が出なければ小沢は用なしだ、ということになりかねません。


少なくとも現時点で民主党内に小沢一郎以上の政治家はいないようです。
ということは、仮に小沢さんが失脚して代表を退いたとしたら、次期代表は常に小沢さんの視線を気にしながら党運営をしていかなければなりません。
もし、そういう状況に陥るのであれば、主義主張を最大公約数でまとめたような党は瓦解するでしょう。
まず小沢さんが党を割ると思います。


結局小沢さんを代表にした限り、生き残るためには小沢さんを柱に党運営しつづけるのが民主党に残された手段です。
昨日も書きましたが、小沢一郎民主党が取れる最後の選択です。
おためごかしの挙党体制ではなく、本気で政治にかかってほしい。
のど元に突きつけられた合口が透明だからといって、人を殺せないわけではないのです。