[時事]民主党への失望

民主党の代表選挙がスタートしました。
新聞の情勢分析では「逃げる小沢一郎、追う菅直人」という感じだそうです。
当初の予想を覆すものではないし、むしろ菅さんが攻勢に出ている感さえあります。
現在両院委員会が開かれているようですので、あと1時間後には新代表が決まるようです。


しかし、今回の代表選を見ながらぼくは、民主党に対する失望感を深めるばかりです。


まず本当に挙党態勢を築こうとするなら選挙はマイナスイメージです(あくまでイメージですが)。
対抗馬がいるということは利害関係でぶつかっている人間が少なからずいるということですから。


もちろん話し合いで代表を決めるのがよいとは思っていませんし、選挙で指針を明らかにして決めるのは必要なことです。
しかし、そうであるならば選挙期間が短かすぎます。
今後党をどのように作り替えるのか、どうやって政権交代を図るのか、ぼくら庶民に党のビジョンがまったく見えません。
所属議員は知っているかもしれませんが、別にぼくは党員でもないし、知りたいのは今後政権を任せうる政党になれるかどうかだけです。


選挙は一種のPRです。
内側に対しても外側に対してもそうです。
この絶好の機会を逃してしまうだなんて、外向きをおろそかにしているとしか思えません。
やっぱり補選のために代表を早く決めるんだな、と写りました。
もちろん前原さんの責任でもあります。


選挙はいいとして、民主党に最も失望したのが、小沢一郎の対抗馬がまたしても菅直人であることです。
ほかに人材がいないことがまるわかりです。
菅さんだって、手腕が足りないと思われたから代表の座を追われたわけですから、またぞろ出てくるとは、どういう了見なんでしょうか。


古館伊知郎テレビで岡田、前原ら若手の受け皿となれるのが菅さんしかいないとチャートで説明していましたが、これが本当ならげんなりです。
せめてほかの人間の名前は出てこなかったんでしょうか。
若手に押されたくらいで代表に欲をみせるのも、ぼくには信じられません。
小沢代表でもどうかとは思いますが、菅代表で政権交代はありえないと100%断言します。


次の代表が「つなぎ」になるか「本格的登板」になるかは知りません。
ただ政権交代を叫びうる政党がなくなることだけは絶対に避けてほしい。
そういう意味で、この選挙は「最後の審判」といっても言い過ぎではありません。