[新聞]P.S.全下野新聞労組

昨日の書き込みに、コメントをいただきました。
ありがとうございました。
それを読み、言葉足らずだったなと思いました。


トヨタに代表されるように、過去最高収益を上げる大企業が出ています。
景気の回復と言う面もあるのでしょうが、不況の名を借りた、賃カツを含む強引なリストラの成果でもあるでしょう。


一方新聞業界です。
正確な数字は把握してませんが、大企業を尻目にここ数年減収が続いています。
理由は2つ、購読費減と広告収入減です。
この2つは、ネットの伸張と密接にリンクしています。
すなわち購読者減は30代以下を中心に、情報はネットで取得する、という人が目立ってきたから。
そしてF1と呼ばれる層が新聞を読まないのなら、広告を打つ効果がないと考える広告クライアントが増えたからです。
残念ですが、新聞は冬の時代に向かいつつあるようです。


基本的に新聞、特に地方紙は独占産業です。
当然全国紙やエリアを隣接する他県紙、ブロック紙など競合相手がありますが、国際的な競争にさらされることもありません。
しかも、座っていてもいくらでも広告が獲得できた時代、新聞ブランドがありがたがられた時代が確かにありました。
これまで経営努力をしたことがない、お大尽産業なのです。


他の産業について、労働条件のことをとやかく言うつもりはありません。
新聞だからこそ、一般市民が経験したであろう、痛みを知ることが必要な時代にきている、ということです。
バブル崩壊後、他産業どこでも見られた、ごくあたりまえの経営努力をして、会社の将来に対する見通しが立つということが最優先になるのではないでしょうか。
労働争議の中身を見ると労使ともに、手前勝手な意見に感じます。


労働条件を下げればいい、という書き込みをしたつもりではなかったのです。
ただ新聞は、購読者(一般市民)が購読してくれて、初めて成り立つ産業です。
それを踏まえ、購読者から見られて恥ずかしくない行動をとってもらいたいと思っています。