[新聞]どうするの自衛隊?をや改憲問題

14日、ブッシュ米大統領は、誤った情報に基づき、イラク戦争を開始したことを認めました。
脅かされた世界の平和を守るための戦争ではなかったようです。
アメリカには、戦争自体について謝罪するつもりも、駐留米軍を撤退させる気もないようです。
これだけ金をかけて派手にやったのに、戦果が何もなしでは、国民に総スカンをくらうからでしょうか。
ブッシュは戦前、開戦できるに足る情報を集めろ、とまず戦争ありきのような発言をした、という報道もありました。
支持基盤の話や支持率の話を考えると、要はブッシュが戦争をしたかったということでしょう。
それに巻き込まれたイラクの一般人は、いわれのない被災をこうむったわけです。
アメリカに対して補償を求めてもいいくらいです。


アメリカが自己都合で動く国だ、ということはいまさらの話でしょうか。
それより日本は、自衛隊はどうなのよ、というのが今回の話です。
日米同盟の名の元、米への忠誠心の証拠としてイラクへ派遣された自衛隊
サマワの地でインフラ整備のために働いている、という報道が過去になされてもう何ヶ月も経っています。


一度、イラクで取材活動をするフリーの日本人ジャーナリストと話をする機会がありました。
彼いわく、
自衛隊は宿営地から一歩も外に出てませんよ」
ということでした。
なぜか。
「だって宿営地の外は危険で、なにかができる状況じゃないから」
でも報道では、インフラの…
「それはいつの報道でしょうか?少なくともここ数ヶ月は日本のメディアはすべてサマワから撤退しているはずですよ」
じゃ、どうやって報道しているのですか?
防衛庁を通じて得た情報を流しているわけです」
つまりぼくたちは、いわゆる「提灯記事」を読んで、自衛隊の動向を把握したつもりになっているのです。
でも、なぜ危険なんです。サマワ住民から歓迎されていると思ってました。
「歓迎しているのは宿営地の地主とか、一部の利害関係者だけです。フィリピンや各国の軍隊が撤退したり、撤退期限を決める中、日本だけがアメリカに盲従し、残り続けている。日本はアメリカと同一視されているんです。支配国の同盟国を嫌うのは当然でしょう」
ということは、日本は同盟のためだけに何百人の自衛隊員を派遣し、駐留費として1日何千万円も使って、しかもイラクをはじめ中近東のいらぬ憤りを買っているわけです。
ばかみたいだと思いませんか?
小泉首相のいう「国際協調」とは、結局「日米同盟万歳」ということなのでしょう。


これを踏まえて、非常に危惧しているのが改憲問題です。
改憲全てが悪いわけではないでしょう。
ただ、「変えることはいいことだ」という「小泉流改革翼賛論」の大きな流れの中、9条改憲があたかもいいことだ、と言っているように感じるのです。
ちょっと考えて下さい、軍隊を持つということは、結局交戦権を持つということです。
どんなに「しない」と言っていても、国外への「侵攻」だってありえる話です。
日本は、憲法解釈のみで自衛隊をPKFに参加させた国ですから。



戦争を起こすということは、それにまつわる全ての禍福を引き受けると言うことです。
その一番いい例が今回のアメリカです。
9.11以降のアメリカをよく考えてください。
彼らは本当に幸福なのでしょうか?

自衛隊即撤退、憲法改憲自民党内だけでない広範での協議をしてほしいと考えています。