[マンガ]「のだめカンタービレ」 二ノ宮知子 クラシック好きのマンガたち3

中2日でマンガのお話です。
クラシック好きのマンガたちの最後は「のだめ−」です。


あらすじを簡単に
とある音大。
天才バイオリニストであり、指揮者を志望している千秋が、天才ピアニストになる可能性を秘めている野田恵(通称・のだめ)に見初められたことから始まるラブコメディー。


「オレ様」千秋が、「マイペース」のだめに翻弄される様が、見ていて非常に楽しいマンガです。
登場するキャラはどいつも奇人変人。
でもストーリーが成り立つのは「音楽やってる芸術家(の卵)なら、ひょっとしたらこんなやつがいつかも」という、ご近所のパラレルワールド見たさ。


ぼくも干支が一周するくらい前、吹奏楽をやっていたことがあって、マンガの中の独特の環境に、ちょっとだけ共感するものがありました。
クラシックは地球上全ての人間に必要なものではありません。
でも、その世界でしか生きられない人たちも、確かに存在するのです。
「オタク」しかり、はまればはまるほど、周りが見えなくなるのは世の常です。
しかし、そんな「独善」を、パワフルなキャラクターと、コミカルなストーリーで、だれにでも共感できるよう、一般化しているのがすごいところ。
人気があり、出版社側としては長く続けたいところでしょう。
でも、できれば最初のプロットどおり、きっぱりけじめをつけたところで連載を終わらせてあげて欲しいものです。


そうそう、一つ難点を。
この作品は少女マンガです。
女性が少年マンガを見るのと、その逆とではクモドロの差があります。
ぼくも、マンガ喫茶内でさえ、手にするのは痛い…。
願わくば、少女マンガをおっさんが手にしても変に思われない、世の中の環境を。
もちろん「モノによっては」の但し書きつきで。