[時事]証人喚問ってなんだ?

少しマンガの話を休みます。


きょう国会で、偽装建築事件の関係者に対する証人喚問がありました。
証人喚問とは、国民の関心が高い事件について、警察から検察へと、捜査の手に渡ってしまうとどうしても密室になりがちな事件の行方を、公にするものだと解釈しています。
各地方都市のマンション建設会社も自社マンションの強度などについて、あらためて調査させられています。
そういう意味ではみんなに及ぼしている影響は大きなものですから、証人喚問という手続きが取られたことは歓迎することでしょう。


すべて、というわけではないのですが、ぼくも分譲マンション在住者として、興味を持って見ていました。


しかし、誰も責任をとりたくないんだな、押し付けたいんだな、ってな雰囲気がありありでしたね。
そらそうですよ、責任かぶったら背負う額がでかすぎますもの。
きょうオオトリに登場したどこかの所長なんて、財産を分けるため、計画離婚をした、という報道まであったくらいですから。
まあ、なんと不誠実な、とは、同じ立場に立ったことを考えたら思えませんでした。


そんなことより問題なのは、証人喚問をしたところで、あまり効果的な解決策が導かれていないんじゃないかということです。
なぜか。
簡単なことで、国会議員の追及がぬるいからです。
なんだか、逃げ道まで用意してやっているような質問をしている議員さんもいらっしゃいました。
もっと厳しい姿勢で迫ることができていれれば、ちょっと違った結果が出たんじゃないかと思うと、みのもんたが議員じゃないことを残念に思うばかりです。


結局一番の原因は、議員がみんな「国会用語」でしゃべっているということでしょう。
「なのでございます」「はなはだ遺憾に感じます」とか、普通使いますか?
議員さんだって普段はもっとフランクに話しているはずです。
裁判もそうですよね。
裁判官や弁護士らは、あれを「格調高い日本語」と思っている節がありますが、川端康成大江健三郎が、あんな言葉遣いで文章書いてましたっけ?


明治時代、日本文学界が文語から口語に転換したように、自分たちが偉いと思っている人たちが、早く言葉遣いをあらためてくれるよう、切に願います。