[マンガ]「ピアノの森」 一色まこと クラシック好きのマンガたち2

「神童」が終わる頃に始まったのが「ピアノの森」です。
「うた」と同じくピアノの神童「海」が、世界に羽ばたく成長物語、
になるのでしょう。
いかんせんまだ完結していませんので、そこは今後への期待ですね。


今回のサリエリ役は海の同級生で、エリートかついいやつという、脇役の宿命を持って登場するピアニスト・雨宮。
ただのサリエリでは有りません。
作者は子どもの世界を描くのに定評がある漫画家ですから、突拍子もない設定でも楽しく読めます。
子どもだけの世界に埋没せずに、周囲の大人たちが交錯してストーリーを形成しているのもさすがです。


難は筆が遅いという点。
すでに廃刊になってしまった青年誌の創刊号からスタートなのですが、廃刊以前には筆が止まっていました。
このまま「昴」のようにフェイドアウトするのかな、と思っていたら「モーニング」で復活。
週刊誌にもかかわらず月間ペースでの登場になっています。


クオリティーは水準以上ですが、題材自体は「神童」の時ほどの衝撃はありません。
「ファイブスターストーリーズ」のようにあきらめて、筆に合わせてまで読もうと思えるかどうかは、思い入れ次第ですね。
ぼくはスタート時からの読者なので、最後まで読むつもりですが。
でもその前に、最後まで描ききってくれるように願っています。


さて、最後は今話題の「のだめカンタービレ」を紹介します。