[時事]永遠なのか、本当か?

共同通信社の調べで、鳩山政権の支持率が47%になったことが分かりました。
9月の発足からすると、3カ月弱で20%以上の下落です。
http://www.afpbb.com/article/politics/2678144/5091333



下落の理由として挙げられているのが「偽装献金問題」ですが、かねてからの沖縄基地問題に予算での歳入を超える国債発行なども拍車を掛けているのは間違いないでしょう。


個人的には、


国民は鳩山政権にどれだけ過剰な期待をしていたか


がはっきり分かった気がしています。
いまのところぼくは鳩山政権を見限ってはいません。
自公政権時代の国の状態を考えれば、現在の日本はこんなもんだろう、という意識がありますから。


日本にとって自民党からの本格的な「政権交代」は初めてです。
鳩山、小沢両氏の周辺の問題は政権交代以前から叫ばれていたことですし、歳入だって自公政権だったらもっと増えていたなんてこともないでしょう。


政権交代で劇的な変化はないというのは、事業仕分けを見ていればよくわかります。
自民党がどれだけ戦後日本の形成に問題を積み上げてきたか、ということの方がむしろ問題だと思います。
短期間で予算を組まなければならなかったことしは例外です。
再来年度の予算組みが本当の勝負になるでしょう。


そんな中、自民党参院議員の離党者が相継いでいます。
http://www.asahi.com/politics/update/1225/TKY200912250472.html


年末に入り3人目。
山内氏は除くとしても、来年の参院選自民党が勝てる芽が薄いということでしょうか。



政権交代のもう1つの意味は、国民が自民党に健全な再生をしてほしいという願いでもある、というのがぼくの考え方です。
それが最近の自民党幹部発言を見ても、ただの批判的野党であり、建設的な意見が1つも出されていないのがとても気になります。
これまでの自民政権の「悪政」を素直に反省する気持ちはないのでしょうか?
あったとしても、具体的な動きにつながっていないように映りますから、離党者続出もむべなるかな、という印象です。


国民が政治に関心を持つのは、国の状態が厳しいから、という人もいます。
「経済大国」という称号をほしいままにしてきたこれまでと違い、今の日本はまさに瀬戸際のかじ取りを迫られています。
ここで自民政権に戻すのが正しいのか、といえば、はっきり「違う」と思っています。


期待は大切ですが、もう少しだけ長く温かい目で見守ろうではありませんか。
失望はその次で遅くはないと思います。



追伸
最近の現政権に対する報道姿勢にとても悪意を感じます。
物事は何でもそうですが、ある一面を採りあげればその反面は切りすてられます。
大切なのは質問事項ではなく、質問の仕方です。
わざとなのか、記者のレベルなのか。
両方だと、問題だなぁ…