[時事]イチローさんとナベツネさん

前にも書いたかも知れませんが、ぼくら世代は、というか、ぼくは個人的に、天皇陛下なる存在になんらカタルシスを覚えない人間です。
ですから民主党小沢幹事長が中国の副主席と天皇との会談を設定するよう急きょ申し入れたとされる件に関して、今朝の日テレ系「スッキリ」で勝谷誠彦
「とんでもないこと」
と激怒しているのを見て、
「とても右翼めいた人だ」
という程度の感想しか持ちませんでした。


で、読売新聞から。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091214-OYT1T00888.htm


これは非常に面白くて、この記者とのやりとりを読む限りでは、明らかに小沢さんが正しい発言をしていると感じました。
記者連中の勉強不足も際だちますね。
記者とは問題を見つけ、焚きつけ、記事にするのが仕事ですから、実は物事の本質を知らなくてもいいという奇妙な仕事をしています。


ただし正論がいつも正しいかというとそうでないときもあります。
天皇が多くの国民にとって重要な存在であるとするなら、それ相応の配慮という物が必要になります。
宮内庁長官は「配慮の具現化」ですから、身分上は公務員かもしれませんが、一般公務員と違った立場での発言は理解できます。


もちろんぼくのような人間が多い場合は、
「何を言っているんだ、こいつは」
ということになるんですが。



さて小沢幹事長はよく勉強をしていて、憲法も普通でないくらいに読みこんでいるんでしょうが、一言多いのがあだになりそうです。
この憲法論議と同じ会見で、長官の辞任を促す発言をしたのはいただけません。
新聞各紙は翌日の朝刊で、「長官辞任」のニュースを先に採りあげるでしょうから。
小沢さんは自分が世間、というか記者連中から嫌われていることを、もっと自覚しなければなりません。
首相ではないから矢面に立たなくて良い、ということはないんですよ。



書き連ねているうちに、民主党叩きを率先して行っている大読売新聞の主筆と小沢さんの顔がダブって見えてきました。


そうか、近親憎悪なわけやね!