[時事]自民党、ザンネン

今回の総選挙では、民主、自民両党間で「マニフェスト」を軸としたたたき合いがなされているようですが、未来を語り合う前に、この4年間、ほぼ任期いっぱいまで政権を担当した自民党が、2005年の総選挙時に掲げたマニフェストをどれだけ達成できたかの検証が必要だと思います。


自民党から見た場合
「120項目のうち
 55項目は達成
 残りは一部達成、ないしは着手」
http://www.asahi.com/politics/update/0729/TKY200907290408.html


だそうですが、


民主党の評価は
「達成度は20点、30点」
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090730-OYT1T00921.htm


としています。


公平な目で見ての採点というものは現実的にありえないでしょうが、全国知事会経済同友会など9団体が発表した
「46点」
というのが、いいとこ、なのではないでしょうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090802-00000015-maip-pol



いわく付きなのが、自民党の自己採点は民主党の評価発表(30日)に先立つ29日に公表されたということですが、朝日新聞のHPによると、
民主党自民党の前回のマニフェストを独自に検証し30日に発表する動きを見せていることから急きょ発表」
だそうです。



自民党は与党です。
それが今回の選挙の場合、マニフェストの提示も民主党に遅れました。


これは


後出しジャンケン


でしょ?
受けて立つ立場の政権を4年間も預かってきた政党がやることではないでしょう。
どんだけ自信がないんだか。



民主党マニフェスト
「財源的な裏付けがない」とか
「安全保障が明示されてない」とか
さまざまにケチをつける自民党ですが、ぼくは民主党にそんなことを求めてはいないのです。
確かに自民党の言う通りかも知れませんが、財源とか安全保障とかは政権を担って初めて分かることも多いはずですから。


それより「有限不実行」だった自民党の態度に辟易しているのです。
この4年間は何だったのか、と。


民主党の優勢は「風が吹いた」と表現されていますが、これは民主を後押ししている風ではありません。
自民党にとっての反発の風だということに、結局最後まで気がつかなかったんでしょうね。


残念な政党、残念な4年間でした。