[その他]落胆とはこのことだ

可能性は十分にありえるのに、このニュースが飛び込むことを予想だにしていませんでした。
ハロルド作石作のマンガ・BECKが実写映画化されるそうです。
http://mainichi.jp/enta/photo/news/20090602mog00m200011000c.html



このマンガのうまいところは、音楽を動画ではなく紙で聴かせるところ。
簡単に言うと、登場する楽曲「Devil’s way」も「Sister」も、その存在をだれも確認することができない、だからこそだれもが自由に想像(あるいは創造)することができるという点です。
つまり、読者の音楽力量によって、楽曲のクオリティーが決まるという、振り幅の大きさ(使い方が微妙に間違っていると思いますが)です。


個人的には、のだめもピアノの森も同じで、「千秋の、海の音楽ってなんだよ」という質問の答えは、一人ひとり違うはずです。
映像にすると、明確な答えが必要になってしまいます。


じゃあクラシックならベルリンフィル、ロックならなんだろう、ラジオヘッド?レッチリ? と、当代最高レベルの演奏が、万人にとって至上というのは無理があります。


しかも、主役はコユキじゃなくて竜介。
何人もがブログ等で書いていますが、「原作レイプ」きわまれりです。
監督が堤幸彦というのも、ぼくが嫌いじゃない人だからこそ、むしろ腹立たしい人選です。



どうか製作サイドが何らかの手違いとかで、このプランがつぶれることを心の底から願っています。