[映画]チャーリー・ウイルソンズ・ウオー
アメリカ+戦争=独善 だと思っているのはぼくだけでしょうか?
あらすじを簡単に
テキサス州選出の下院議員、チャーリーは酒と女が大好きなお気楽政治家。
ある日、ソ連がアフガニスタンへ侵攻したというニュースに目をとめる。
難民にあふれるアフガンの悲惨な現状に胸を痛める彼は、テキサスで6番目の金持ちジョアンと、CIAのつまはじき者ガストとともに、議会委員会を動かしながら、アフガン救済に乗り出す。
事実を元にした戦争映画。
5月に公開だったでしょうか。
ま、今更なんですけどね、最近映画に行けていないのでDVDで。
米国製映画であるからには、そして原作も米国製であるからには仕方がないのでしょうが、必ず米国の立場から描かれることになるからには、予想できた感想です。
つまり、
米国的善行のために、米国が金を出し、米国的な幸せが実現する
という物語に、疑問もなく「YES」と言える日本人がどれだけいるのでしょうか?
ストーリーはボンクラ議員の成長譚と小さな力で大きな物を動かした成功譚で構成。
悪くはないし、するっと見られる内容でした。
ここに戦争で色を付けると、ただなるほどと納得するわけにはいきません。
使い古された言葉ですが、
敵にも家族がいる
わけですから。
ソ連がなぜアフガンに侵攻したか、背景に言及しないままただ一面を見せるのは、第3国の人間として、卑怯としか感じませんでした。
成長譚+成功譚に戦争を絡める必要があるのか。
そしてこの時代にこの物語を送り出す必要があるのか。
イラク戦争が継続中という事実を考えても、
アメリカのいいわけ
と感じました。
すなわち不快感です。
金額で評価すると(標準 ¥1500)
¥1000
です。
娯楽映画として成立していないし、戦争映画としてでも、もっと見るべき映画がたくさんあると思います。