[映画]スピード・レーサー

ウォシャウスキー兄弟は明らかに日本アニメへの造形が深い。
始終ニタニタしっぱなしでした。



あらすじを簡単に
スピードは、天才ドライバーだった兄の背中を見ながら育った生まれながらのカーレーサー。
ある日、兄は父が運営するプライベートレースチームを離れ、メガチームに移籍。
「クラッシャー」として悪名をはせた後、レース中の事故で亡くなってしまう。
成長して後のスピードはプライベーターとして活躍していたが、大手・ローヤルトン工業から高額で魅力的な移籍オファーが届く。
だがスピードは兄の汚名をすすぐため移籍を断る。
ローヤルトンのオーナーは、「メジャーレースでは優勝者が決まっている」ことを示唆した上で、こう話す。
「私のために走らなければ、マッハ5に2度とゴールはさせない」



こいつは面白い映画でした。
レース内容は荒唐無稽ながら、哲学に筋が通っています。
というか、こんな頭の悪い映画はありません。
好き嫌いはあるかもしれませんが、もし導入のレースで楽しめたのなら、最後まで喜びっぱなし間違いありません。


ストーリー自体に見るモノは余りなく、大方の予想を覆す物ではありません。
が、それがどうした、という気になります。
ただ走り、トップを目指す。
恋愛、友情、コメディ、全盛期の週刊少年ジャンプを地でいくような物語。
しかもハリウッド資本で、レースのCGにつぎ込む金額は桁外れ。
面白くないはずがないじゃないですか。



ただしジャパナイズドしすぎて、個人的にはキャスティングに違和感が残りました。
確かにエミール・ハーシュは三船剛に似た役者さんなんですが、そこはアメリカっぽい俳優でいいだろうと。
どうにもバタ臭くて、最後まで好きになれませんでした。



レースはインディー系の、どちらかというとグルグル回るレース。
F1とかが好きな人は、車の派手なぶつけっぷりに辟易するかもしれません。
ま、ささいなことですけどね。



金額で評価すると  (標準  ¥1500)



¥3100


です。


吉田竜夫も草葉の陰で喜んでいるのでは。



ちなみに「マッハGOGOGO」テーマソングが大好きだったのですが、今回のエンディングにリミックスで登場していました。
異様にノレるので外国の映画では久しぶりに最後まで席を立てずじまいでした。
と、思っていたらリミックス担当はやっぱり日本人。
そら感性あうわい。



公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/mach5/teaser/