[時事]羽生二冠が名人位獲得、十九世永世名人資格保持者に

羽生善治王座・王将が第66期名人戦7番勝負第6局で4勝目を挙げ、森内俊之名人から名人位を奪取しました。
これで名人位獲得は通算5期となり、ようやく十九世永世名人の資格を獲得しました。
日本将棋連盟 http://www.shogi.or.jp/osirase/2008/main.html#0617
朝日新聞   http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200806170339.html
毎日新聞   http://mainichi.jp/enta/shougi/news/20080618k0000m040076000c.html



5年前に通算4期目を獲得する以前から、「谷川の次は羽生」と言われ続けてきたわけですが、得意な棋戦とそうでないものの差が激しいともっぱらの評判。
(名人5期、竜王6期、棋聖6期に対し、王位12期、王座16期、棋王13期、王将11期)
他のタイトルを3回しか獲得していない同年齢の森内俊之名人に、永世名人の資格で先を越されてしまいました。


局後のインタビューでも「名人戦は出るまでが大変」と言っていたように、簡単なことではないんでしょうが、将棋タイトルウォッチャーとして「ようやく」というか「やっと」というか、とにかく胸をなで下ろしました。


おめでとうございます。



さてこれで永世称号は6冠目、残りはただ一つ「竜王」です。
永世竜王位の獲得条件は「通算7期」か「連続5期」、羽生さんはあと1期獲得で資格を満たします。
今期(21期)竜王戦では1組5位で決勝トーナメント進出を決めています。
ここで優勝すれば渡辺明竜王への挑戦権を獲得できるのですが、奇しくも渡辺さんは竜王位を連続4期保持中。
つまり羽生さんが挑戦すれば、どちらが勝っても初の永世竜王が誕生することになります。


竜王戦は例年11、12月に行われます。
これは今から楽しみだ。




ちなみに、ぼくは棋譜が分からないので名人戦棋譜を配信する有料サイトに登録していません。
朝日、毎日の観戦情報を見ているのですが、朝日が日に5、6回更新してくれるのに対し、毎日は2、3回。
これは新聞社の体力の問題でしょうか?
そんなだから将棋連盟は毎日から朝日に乗り換えようとするんですよ、ネット報道をやるんなら、もっとちゃんとやってください。