[映画]やじきた道中 てれすこ
土台「てれすこ」ってなんなんだという話です。
大阪淀川で発見されたキテレツな生物で、多分人面魚。
体長は約1.8メートル顔はおたふく、羽のような鶏冠があるそうです。
あらすじを簡単に
品川の遊郭の花魁・お喜乃は足抜けのため、弥次郎兵衛に頼んで指の偽物を作ってもらい、なじみ客に配って金を集めていた。
だが集まるのが待ちきれず、弥次さんに「病に伏せる沼津の父親に一目会いたい」とウソをついて、脱走の手助けをしてもらう。
途中、弥次の幼なじみで上方を目指す歌舞伎役者の喜多八も合流。
追っ手に追われながら、3人の珍道中が始まった。
最初の感想が、
「いい映画だけど、どこがいいのかさっぱりわからない」
というものでした。
雰囲気や日本情緒に溢れていて、落語を改作した人情モノもある。
ましてや勘三郎、柄本明、小泉今日子の3人が主演を張るとあっては、悪いモノになりようがありません。
とはいえ、腑に落ちない「残尿感」が残るのも事実。
勘三郎と小泉今日子が互いに憎からず思うというラブストーリーです。
2人だけを見ている分には「あり」なんですが、幼なじみ設定の柄本明を見て、
「歳取りすぎだろう」
と思わされるのです。
柄本の顔を見るとしわがくっきりで、この年まで駆けだし役者をやっていたという設定にも首をひねります。
そういや2人とも50歳過ぎてますもんね。
逆に勘三郎の若さが際だってます。
伏線になるのかと期待していた「てれすこ」も、なんで出てきたのか、最後までわかりませんでした。
時代設定の裏付けでしょうか、それとも小泉の2役を暗示しているのでしょうか。
それでも十分な理由ではありません。
そう思ううちに、落語のパッチワークのようなストーリーも疑問に感じるようになります。
金額で評価するなら(標準 ¥1500)
¥1100
ですか。
この腑に落ちなさ加減、ある意味見て損はないと思います。
ぼく的に今回最も注目の役者は
「星野亜希」
でした。