[映画]スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

元ネタを全部知っている人ほど楽しめないかもしれません。


あらすじを簡単に
壇ノ浦の戦いから数百年後。
山間のさびれた村「根畑」に隠された平家落人の埋蔵金を巡り、清盛率いる「平家」と義経率いる「源氏」が対立を深めていた。
そこに現れた凄腕のガンマン。
彼は膠着状態に一石を投じ、戦いは火蓋を切る。


「ジャンゴ」って意味が最後まで分からなかったんですが、結局マカロニ・ウエスタンのパクリだよ、ということを教えてくれる以上のモノではなかったんですね。
そういうことなら、少しでもマカロニを見ておけば良かったかも知れません。


まあ作品自体は察するところ、パクリとパクリのパッチワークのようです。
元ネタがほとんど分からなかったからでしょう、純粋に楽しめました。
キル・ビルのようなアメコミのカットインとか、もっと言えばタランティーノをキャスティングすることは明らかにやりすぎ。
どこまでもやり過ぎ感たっぷり、お腹いっぱいですが、こんな「安さ加減」もまた魅力と思ってからは、楽に見られました。


キャスティングが豪華すぎて、予想したとおり誰にも彼にも出番を与えようとしてストーリーが細切れになった感は否めません。
でもぼくが、その演技力はゼロに近いと思っている伊藤英明の出番も減っていたので幸不幸でしょう。


作品としての見どころは2つ。
桃井かおり」と「ラストの一騎打ち」、以上。


特にラストシーンはスキヤキ・ウエスタンの名にふさわしい仕上がり。
これを見るだけでも価値があります。
軽く嫌悪していた伊勢谷友介を、ちょっと好きになってしまいました。



金額で評価すると(標準¥1500)


¥1900


ですか。


公開日の朝のテレビで、ピーコが「この作品も単館上映するなら分かるけど、200館以上で上映するのはコンセプトに筋が通っていない」と言っていました。
まさしくその通りだと思います。


公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/sukiyakiwesterndjango/index.html