[その他]大人じゃない

ヤッターマン」「ガッチャマン」実写映画化へ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/10/news049.html


「じぇんこく6000万の女子高生ファンのみなしゃん」(数字は目測)
「豚もおだてりゃ木に登る」
「おしおきだべっちゃ」
どれがヤッターマンで、どれがその他のタイムボカンシリーズかは分かりませんが、31歳のぼくが記憶しているもっとも古いアニメ「ヤッターマン」が実写映画化されるそうです。
郷愁とともに作品に対する期待と不安が渦巻きます。


「アニメ離れする子供たち/ゲーム機普及や塾通いで」
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007041101000147.html
らしいので、狙いはずばり
30代の財布!!
お父さんが子どもを連れ出して、
「あのころはこんなアニメをやっていたんだよ」
と教える機会を与えつつ、子どもは子どもで
「爆発」
とか
「妙なキャラクター」
とかを楽しむという図式が分かりやすい娯楽を生成するのでしょう。


1980年代から2000年くらいにかけて、タウン誌の編集長をされていた人と話をする機会がありました。
当時はサブカルチャーは、大人向け、子ども向けというすでに確立された「メジャー文化」に対する「サブ」であり、若者という年齢分布にある「隙間の文化」だったそうです。
それが今、なぜこんなにもてはやされるかというと、結局サブカルチャーがお金を生み、社会に対して影響力を持つようになったから。
80年代に10代、20代だった人が今30代、40代になって、明らかにかつての3、40代とは違う大人になっていることを感じるそうです。
すなわち「メジャー」に転向せず、「サブカル」を持ったままだ、ということです。


かつては「大人になる、ならなきゃ」という感覚が社会にありましたが、現代はそれを明確には求められません。
もちろんその善し悪しは別です。
そんな社会に対して、産業界は「これでもか」というくらいピンポイントでコンテンツを送り込んでいる、そんな印象を受けました。


見に行くかどうかは別として、興味がない、なんては言えません。
ぼくも大人になりきれない大人の一人です。