[映画]ドリームガールズ

時期を完全に外していますが、記録の意味も込めて。


個人的に「ウエストサイド物語」の昔から、ミュージカルが大嫌いです。
大の大人が、なぜ足を上げて踊り、歌を歌いながら道を渡らなくてはいけないのか、意味が全然分からなかったからです。
今回の「ドリームガールズ」も、いわゆるミュージカル映画です。


あらすじを簡単に
エフィーとディーナ、ローレル。
仲のよい3人でボーカルトリオ「ザ・ドリームス」を結成し、明日のスターを夢見ている。
3人の才能に目を付けた野心的なカーティスがマネジャーにつき、有名歌手のバックコーラスとしてデビューする。
売り込みが奏功し、グループだけでメジャーデビューとなった矢先、「TV的な見栄え」を考え、カーティスはメーンボーカルを太めのエフィーからディーナに入れ替える。
恋愛のもつれもからんで次第に3人に亀裂が入り、エフィーは追い出されるようにドリームスを脱退するのだが…。


面白いな、と思ったのは、台詞を歌で表現する「ミュージカル的要素」がまったく気にならなかったこと。
というのも、舞台が音楽界であり、登場人物が黒人であるため、台詞を歌っても「ラップ」的な感覚でごく自然に受け入れることが出来ました。
「歌を愛しているエフィーなら歌で表現するだろう」と思わせる点、キャラクター付けにも成功していたと思います。


物語自体は、今に名が残る伝説のグループ「シュープリームス」と60年代アメリカの音楽界がモデル。
そのため、その栄光と挫折に「リアル」を感じました。
当然見ているときには全然そのことを知りませんでしたが、明らかに「ジャクソン5」もどきが出てきたときにはいかに物知らずのぼくでも笑えました。


ストーリー自体はありがち。
喜・哀の起伏もこんなもんでしょう、特に感想はありません。
ただカーティス、ジェイミー・フォックスの存在が「女だけの物語」を男のぼくが見ても楽しめる物にしてくれていました。
さすがオスカー俳優。


金額で評価すると(標準1500円として)


¥1500


でしょうか。


ミュージカル作品、なのに楽しめた、というのが大きな評価点です。
映画館で見るべき作品でしょう。