[映画]プラダを着た悪魔

昔、同じような映画を見たような気が…
サンドラ・ブロックの「デンジャラスビューティー」だったかな。


あらすじを簡単に
ジャーナリスト志望のアンディ。
だが職にありつけず、たどり着いた先は100万人の女性が憧れるファッション誌「RUNWAY」のカリスマ編集長・ミランダのアシスタント。
ファッションに興味がない、というだけでも致命的なアンディだが、ミランダのアシスタントは何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった。


以下、ちょっとネタバレです。

さえない女の子が、あることをきっかけに変身する、というのはよくあるストーリー。
上記「デンジャラス−」もそうですが、こういうものは「行ったきり」になることが多いように思います。
曰く「女の子はきれいな方が幸せじゃん」。


この映画の価値は、行った後、「戻ってきた」ことにあるでしょう。
本当の幸せは何か?
きれいな服を着て、文化人の彼氏を持つことなのか、そうではないのか。
アメリカにも「自分探し」の機運が高まっているのか、と新鮮な驚きでした。
ガンダ〜ラ、ガンダ〜ラ…


もっとも、驚きは新鮮でも、新鮮みには欠けますけどね。


作品の肝は、メリル・ストリープのスマートな居丈高さにあるわけですが、個人的には初見のアン・ハサウェイにやられました。
あのデッカイ「たれ目」は愛おしすぎます。
汚い格好をしても全然OK、という意味では、若干物語の落差を弱めているかも。


しかし、タイトルを見ればわかりますが、「プラダを着る」ということはもちろん「女性が戦う体制に入る」ということと同義です。
もっと言えば「虚勢を張る」ということとも。
そういう視点で見ると、実はこの映画、男性のための映画なのかもしれません。
響かねども共感できるとこがありました。


金額で評価すると(標準を1500円として)


¥1400


ですか。
スマステでは稲垣吾郎の評価が5本中最高でしたが、ぼくにはそこまでおすすめとは思えませんでした。
ただ、単純な娯楽映画に見えて、なかなか考えさせられる、ということで。