[時事]未来予想図 〜北朝鮮を中心とした素敵なアジア〜

結局どうなるんだろうと、固唾をのんで見守っています。
どれだけ考えても未来予想図が浮かんでこない。
というか、誰かがババを引かなくては解決しない。
北朝鮮を囲む国々の、思案の行く末は?


北朝鮮の問題に積極的に関わる国は


日本


中国


韓国


米国


の4カ国。
六カ国協議を構成する残りの1つ、ロシアを入れてもたったの5カ国です。


中国と米国が国連の制裁決議についてもリードしているように、積極的な関与を見せ始めていますが、最終的な落としどころをどこに設定しているのでしょうか?


まず、中国は自国が経済的に発展しようとしているこの重要な時期に、隣国で大きな争乱の種がまかれることを快く思っていないでしょう。
商業はいつも平和の上で発展するものですからね。
そういう意味でも決議案は「お灸をすえる」ものであり、例えば金正日政権打倒だなんて、毛頭頭にないでしょう。


次に米国。
ブッシュ政権の間にさらに火種を抱え込むことはないでしょう。
イラクの戦後処理もいまだに尾を引いているようですし。
今この問題に介入しているのは、ただ世界の盟主であるというプライドだけです。


韓国は、例えば統一韓国を目指すのかと言えばそれも考えにくい。
ドイツの併合を見ても困難が十分に予想されるからです。
特に、今は大統領の権威が非常に低下している時期です。
火中の栗は拾わないでしょう。


日本。
前にも述べましたが、結局北朝鮮が最も攻撃しやすい対象は日本です。
ですから、最も積極的に関わらなくてはならない立場にいるのですが、いかんせん外交能力が低すぎる。
今のような環境に置かれる可能性が低くはないことを想定もできず、想定していても、例えば外交による北朝鮮包囲網など、対抗措置が何も整えられていない。


というか、靖国問題とかで韓国、中国と対立しているひまがあるんなら、もうちょっと官邸への教育をちゃんとしておけよ、外務省。


ロシアはどちらかというと完全に対岸の火事でしょう。
火の粉が飛んでくることはまずない。


経済制裁の行く末は


1 金正日が心を入れ替え、国際的に支持される路線に切り替える
2 軍事介入


の二択です。


もちろん


3 なあなあで終わる
4 クーデターなど、内的要因による政権の崩壊


というのもあるんですが、3は結局いずれは同じ問題が吹き上がる、という点で考えません。
4はどうなんでしょう?
可能性は国情をよく知らないので何とも言えません。
ただ少なくとも、最大の支援国である「親分」中国は望んでいないでしょう。


1と2に絞って考えると、現状で1はありえないでしょう。
北朝鮮国内の状況がそうとう悪いと考えられるからです。
中の不満を逸らすのは外、(戦争を含む)外交だけです。


で、結局2ですが、上記理由で、どこも手を付けられない。
まさに「ババ」です。


最大級の敵意を当てられる国、日本。
発言力があろうがなかろうが、ここが踏ん張りどころ。
外務大臣は前政権からの引き継ぎですから、交渉の過程も十分理解しているでしょう。
安倍首相は、将来ビジョンを世界に提示して行かなくてはならない立場です。
財政、教育、地方分権、問題山積です。
もうちょっとしっかり働きましょう。