[時事]最近の事件ってやつは…

事実は小説より奇なり、とは言いますが、もちろん内面まで検証できる分、小説の方が「奇」なわけです。
ただ秋田の子ども殺しや、奈良の放火殺人などの事件報道を見ると、事実は小説に追いついたという印象を強く持ちます。


この思いは酒鬼薔薇聖斗事件や、林真須実事件、一連のオウム事件発生の際にも強く感じたものです。
いわるゆ、一昔前では考えられなかった事件です。
いずれも衝動的なきらいはありますが、事件のアウトラインだけでは理解できず、心の内側が事件の鍵になっているようです。
その意味で真の意味での解決は非常に困難でしょう。
そこに想像力を働かせる余地があるわけですが。


頻発する「不可解な」事件は、一つの時代の変化を印象づけます。
どちらかというと、心の闇が短絡的な犯罪に走らせているという気がします。
もちろん、真相は本人しか分かりません。
いや、本人にも分からないかもしれません。
ただ、何でもかんでも「心の闇」を理由にした事件を「理解できない」と言って、分析を怠ることだけはないようにしてほしいものです。
「被害者意識」が産んだ犯罪が正当化される理由なんて、どこにもありませんから。