[映画]2回目も映画「春の雪」

なんだか思ったよりもページピューがあるようでありがたい話です。
ちなみにどんどんトラックバックをしていこうと思ったらかなりの確率で失敗しています。
なんで?というくらいのブログ素人です。


さて今回も映画を取り上げたいと思います。
タイトルは「春の雪」です。


あらすじを簡単に。
新進の侯爵家の跡取りと、名門伯爵家のお嬢さんの恋愛ストーリー。お嬢さんに宮家(天皇の親族ですね)の跡取りとの縁談が持ち上がる中、許されぬ恋に身を焦がし、焼き尽くしていくのです。


三島由紀夫の原作「豊饒の海」シリーズは、「仮面の告白」や「金閣寺」などに比べ、文学的にそれほど高い評価を受けていないと聞いたことがあります。
それを踏まえてポイントを


 1 ストーリーがベタ
 2 しゃべり方がいかめしい
 3 侯爵家の跡取りの言動に共感できるかどうか
 4 それでも竹内結子は美しい
 5 それ以上にスクリーンからあふれる映像美の見事さといったらない!!


 1は いまさら映画に限らず、言っても始まらないことなのかもしれません。
 純粋にストーリーを楽しむならサスペンス(「ユージュアルサスペクツ」、「LAコンフィデンシャル」)や推理小説(「そして誰もいなくなった」、「すべてがFになる」)を読んでいればいいわけです。
 2は 確かに物語中盤になると気にならなくなりましたが、それでも、途中まではげんなりしました。
 雰囲気を出そうとしたのでしょうが、感情移入するのを遅らせる効果があるのは間違いありません。
 3は 結局物語のテーマのひとつである跡取りの成長と絶望の、成長の部分の根幹をなすものです。
 それを成長と見るか、ただのわがままと見るかでだいぶ映画の評価が分かれます。
 「好きなら好きといえばいいじゃん」と思う人には、理解を超えるものになりそうです。
 4は ご長男誕生おめでとうございます、ですね
 5は 行定監督が売れている理由のひとつのような気がします。
 映像美ということではなくて、観客の求めているものに応じた映像を作り上げるという点です。
 「セカチュー」でもロケをした香川をはじめ、奈良、滋賀など、全国をさすらってロケができる、あるいはロケを許してもらえるのは行定監督くらいなんじゃないでしょうか。
 媚びていないように、さらっと作り上げているのも好感度が高いです。


 さて以上のようなポイントを総合しまして、お値段をつけるなら(平均は1500円)

 \1200

 です。映像美を見るためだけに映画館に足を運びたくなる作品。
 減点はストーリーの合う合わないの部分です。