[時事]野党成り下がり

日曜日の話になりますが、長崎県知事選と町田市長選で、ともに自民系の候補が勝ったと知り、心底驚きました。
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/SEB201002210020.html
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000001002220001


民主系の候補が敗れたことが残念なわけではありません。
民主党が日本を導くに足る政党だと思っているわけではありませんから。
ぼくが驚いたのは、これだけの社会的混乱と経済的打撃を与えた自民党を、長崎県民、町田市民がもう許してしまった、そのスピードです。


さかのぼって先の衆院選民主党が勝利したのは2つの要因があると思っています。
1つは政権が代わることによる変革への期待感。
もう1つは老朽化著しい自民党への檄です。


長く政権を担当してきた自民党は腐敗化の一方、経験と実績があります。
そこは買わなければいけないと思います。
だからこそ自民党に「再建」を促す意味で、一度引きずり落としておこうというバランス感覚が国民の間にあったと思います。


自民党は今、変わりましたか?
政治とカネの問題は確かに国会議員として浄化に取り組まなければならない話だと思いますが、トヨタも傾き、日本の経済的地位が下降線の一途をたどるこの世界情勢で、予算審議を欠席してまで優先する課題でしょうか?
これでは社会党やかつての民主党のように、ただの批判野党でしかありません。
政権与党に向け党を再び建て直すためには、どれだけ国民の声をくみ上げた法案なり審議なりができるかしかないのではないでしょうか。



どこの政党に肩入れするつもりもありませんが、2つの選挙結果を国民の総意と勘違いして、意味のない党方針を続けることは止めてほしいと思います。


自民党はただの野党ではないのです。