[その他]バイクを盗めば犯罪です

初めて聴いた歌が、友人がぴんから兄弟並にこぶしを効かせた「15の夜」だったからでしょうか。
それとも不良とはほど遠い青春時代を送ったからでしょうか。
ともかくぼくは「尾崎豊」と全く縁がありません。
彼の歌が琴線に触れることは残念ながら一度もありませんでした。


きょうの朝日新聞の折り込み特集「be on Saturday」、「うたの旅人」で尾崎豊を特集していました。
デビューシングル「15の夜」を題材に、早世のカリスマ、反抗する10代の代弁者を取り上げたものです。


ファンの聖地となっているクロスタワーのテラスが一面写真です。
壁一面に
「みんなで尾崎をつないでいこう」
「尾崎 あなたにあこがれ続けています!!」
と書き散らした狂信者の落書きは、西原理恵子が取り上げた坂本龍馬像付近にある「日本はまっこと狭いぜよ」などの書き込みとダブってしまい、個人的には失笑の対象です。


ポイントはそんなことではなく、本文中のこれ。
小学生の時、練馬から渋谷に引っ越したことが、尾崎の反逆心を作り出した、とかのところ。
本人がインタビューで
「転校生でしてね。いじめられたんですよ。
 それで、どうしてこいつら俺ばかりいじめるんだ、今日こそこいつら殺してやる、って鞄にナイフを入れて学校に行ったこともあった」
とコメントしているのに対して寄せられた、
「最初は反発を買ったかも知れない。
 でも、話は面白かったし、教室でも目立っていた。
 孤立していた姿なんて全然覚えてないですよ」
という小学校の級友の話。



近くにいた知り合いに見せると、
「尾崎の反抗心は、自己陶酔だったんでしょうね」
との感想。
全く同意見です。



同じくぼくが中学・高校のころ、若者のカリスマだったブルー・ハーツ。
尾崎との違いは、世の中への反抗心ではなく、世の中を肯定した上で、異質な自分を見つめる姿だと思います。


さて、
「単純におまえが好きか嫌いかだけやないか」
とつっこまれたら、
「まさにその通り」
と答えます。



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