[時事]もうちょっとよく考えましょう

紀子さまの妊娠を受け、共同通信社が実施した世論調査によると、前回(昨年12月)の調査に比べ、女系天皇を容認する人は8ポイントも減ってしまったようです(64%)。
しかも継承順位も、「男子優先」が前回1位だった「第一子」を上回りトップになりました。


いや、もうちょっと節操があるかと思いましたが、日本人。


新しい命が誕生するということは大変なことで、皇室ともなればなおさらだということは理解できます。
皇室典範は戦後60年変わっていないわけで、それを時代性を反映させるべく改正するのであるならば、当然もっと揺るぎない信念に基づき行われるべきです。
小泉内閣は特に、世論の後押しを受けて支持率を伸ばしている背景がありますし、そうでなくても、この調査結果は今後の審議に大きな影響を与えることは間違いありません。


ぼく自身は、天皇が国民の象徴であるということなら、必ずしも男系継承に限る必要はないと思っています。
その辺は以前にも書き込みをしましたが、誰にも立場や自身の日本観により、それぞれの考え方があるでしょう。
考え方は教育や環境により醸成される物で、ある種普遍的な物だと思っていました。
それが、ここまで大きく動くのは、やはり天皇家に男子が生まれるのではないか、という期待(という言葉が適切なのでしょうか)が、大きいからでしょう。
結局、変えなくてすむんなら変えない方がいい、と思っている人が少なからずいたという結果ではないでしょうか。


次回何ヶ月か後に同じ調査をするなら、どちらにかは分かりませんが、また指数がぶれるでしょう。
多分、紀子さま第3子誕生が近付くにつれ、女系容認の声が小さくなっていくような気がしています。
政府もそのつもりでしょうが、マスコミも取りあえずこの手の調査は一端うち切って、第3子誕生を待ってはいかがでしょうか。
今年中には結論が出るでしょう。
内親王誕生なら、また女系を容認する人が増える、っていうのも、格好が悪い話ではあると思いますが。