[時事]永田議員の罪

ライブドア事件は政界にも大きな波紋を投げかけ、前の選挙でホリエモンを担ぎ上げた自民党、中でも武部幹事長の責任問題にまで発展しようとしていました。
とどめとなるかと思われた永田議員の「メール事件」ですが、やっさもっさと煮え切らない態度に、自民党からの反撃を許す始末。
こういうのを「やらない方がまし」というのです。


さて、どこの政党を応援する、という主義主張はさておき、個人的には政権を担当する能力がある政党がたった一つしかない状況を苦々しく思っています。
米国のように単純に2大政党政治がよいのか、というとそれも疑問ですが、互いに監視し合う方がよりよいものが期待できるのは明らかです。
ゆえにぼくは、民主党が寄り合い所帯だといっても、期待していました。


さて、今回の永田事件の功罪ですが、罪の方が大きいのは確かです。


1、自民党が「がせネタ」と反撃することで、国会の場で、自分たちが正しいことをしていたように攻撃できたこと
2、民主党にうさんくさい議員が所属する、と国民に印象づけてしまったこと
3、永田議員がスタンドプレーをしていた、それをただ彼の言い分に従って追認するしかないことを露呈してしまったこと
4、民主党の指揮系統が脆弱であること、ひいては前原代表の管理能力が低いのでは、と感じさせたこと


などがその理由です。


マスコミやそれを利用して主義主張をプロパガンダしようとする人たちにとって、発言は諸刃の剣ですし、もちろん反撃を受けても対抗できるだけの裏付けが必要であるということは当たり前のことです。
週刊誌でもあるまいし、あの程度の理由付けで国民(やマスコミ)が納得すると、本気で思っていたのでしょうか?


今回の報道を見ながら、すでに誰もが感じていたことなのかもしれませんが、ふと「民主党はだめだな」と感じました。
数合わせに集まって、しかも最大の目標である政権担当能力がない。
外交、安保の意思統一の前に、脆弱な組織であることを深く感じました。
政権担当能力が複数ある政界を望む身としては残念で仕方ありません。


次の代表選は秋と聞いています。
「最終兵器」小沢一郎氏が最後の出陣をかける、という報道もあります。
もし小沢さんが党首になって、それでも民主党がだめなままなら…
民主党にとっても最後の賭けになりそうです。