[時事]ダメなチルドレンはオトナがつくる

大分県教委の職員採用にからむ贈収賄事件の詳細が次々に明るみに出ていますが、どれをとっても胸が悪くなる物ばかりです。
毎日新聞まとめ http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080710ddm041040113000c.html


ビートたけしは、週刊ポストで、
「先生の権威が落ちたのは、先生より高学歴の親が、先生を見下し始めたから」
という内容のコラムを書いていました。
ものすごく腑に落ちました。


かつて絶対的な存在で、子どもに手を挙げることすら許されていた聖職者は、ぼくが就職するころ、「安定した公務員の一種」という認識する人がいました。
何しろ1998年前後は恐ろしく買い手市場でしたので。
どんなに高学歴でも、希望する職種に就けないことが当たり前でした。
「バブル期ならあの程度のヤツでも、あんな会社に就職している。
 今の就職戦線ならぼくでも…」
ぼくらのいわゆる「ロストジェネレーション」は、ある種のゆがんだ学歴意識を持っていることは間違いありません。


もちろんモンスターペアレンツと呼ばれる人々すべてがロストジェネレーションではないでしょうから、すべてがそうだとは言いません。
ただ、先生が「聖職者」でなくなる下降線と、父兄の学歴の上昇線が交差してしまっているような印象を受けます。


そんなご時世にこの話題。
先生をバカにするのは、もはや親だけではないでしょう。
この「もたれ合いの構図」は、大分県以外でも十分起こりえる内容です。
先生がいたずらした子どもを叱っても、
「どうせ先生も悪いことをして先生になったんだろ」
と言い返されたら、どう返答するのでしょうか?


とりあえず、下駄を履かされた採用教員は全員辞職すべきです。
というか、2007、08両年に採用された教員全員が再度試験を受け直すべきではないでしょうか。
それくらいしないと、子どもたちの不信感はぬぐいされません。


こんな奴らに類する人間が、ぼくの子どもたちを指導するかと想像するだけで気分が悪くなります。
フランスでは親が学士号を持っていればわざわざ小学校に行かせる義務はなく、家庭で教育しても構わないそうです。
このやり方が正しい、とも思えませんが、聖職者の聖域はもう幻想に過ぎないと思いながら学校にやることになるでしょう。
残念です。