[映画]ハンティング・パーティー
リチャード・ギア! お久!(個人的に)
あらすじを簡単に
サイモンは、カメラマン・ダックとともに世界中の戦場でテレビニュース映像を撮影してきた花形リポーター。
だがサラエボの虐殺で恋人を失い、直後の生本番で「キレ」てしまう。
テレビ局から解雇され、激烈な戦場だけを巡る羽目になる転落の人生に。
5年後、チーフカメラマンに出世したダックは、副社長である父親のコネで入社した新米プロデューサー・ベンらとともに、再びサラエボに入る。
簡単な取材のはずだったが、不意にサイモンが現れ「特ダネ」があると言い出す。
「500万ドルの懸賞金がかかった極悪戦争犯罪人・フォックスの居場所を知っている」
ジャーナリストである3人が行動する目的は「報道」です。
どんな特ダネも公にしてなんぼ。
それが彼らを評価するすべてのはずです。
映画の結末に、ひどく落胆しました。
金のためフォックスをとっつかまえようとしていたサイモンも、最初は「インタビューを撮ってから」と言っていたはずです。
メディアに乗せるかどうかはともかく、最後の追いかけっこにハンディーカムさえ持っていかないのは、初期の目的を完全に忘れていて、ストーリーがつながりません。
サイモンはフォックスに個人的な感情があるでしょうが、ほか2人のパーティーにとって、それは命を懸けるべき理由とは到底思えません、残念でした。
冒頭、紛争地域を取材するサイモン、ダックの姿は「これぞ戦争報道」という映像で、リアルかどうかは別として、非常に面白いものでした。
ダックが「俺は4回撃たれたが、サイモンは一度も撃たれたことがなかった」と独白するのは、状況は違えど人生の中にそんなのあるあると、にやけてしまいました。
フォックスの正確な居場所を突き止める追いかけっこは、半分余計だったような気もしますが、前半で銃を突きつけられ、そして最後も命の危機にさらされるというフーガになっていて、日本に比べ命が軽い紛争地域の闇を、軽妙に描けていたように思います。
金額で評価するなら (標準 ¥1500)
¥1300
ですか。
ラストが残念。